第4回

モンテビデオは秋晴れのいい天気が続いています。そんなとき大量に現れるのが「ランブラ族」。「ランブラ」はラプラタ川沿いの大通り(4車線)の名称で、中・高級住宅街に面したランブラ通りには10階建て以上のマンションが林立し、ちょっぴりゴージャスな雰囲気を醸し出しています。そのランブラとラプラタ川の間には、道幅の広い散歩道が続いており、晴天に恵まれた休日は、心地よい風と日光を求める人々が蟻のように群がってきます。散歩道と海岸を隔てる土手にひしめきあって座り、マテ茶を回し飲みしながら談笑したり、ぼーっとしたりしている老若男女たち・・・この国は平和だなあ、とシミジミしてしまう反面・・「他にすることはないのかい?」とツッコミたくなる光景です。不況の中、最もお金がかからない行楽の仕方ともいえますが、土手に座る人々「ランブラ族」が何故ラプラタ河の方ではなく道路の方を見て座っているのか・・・謎です・・・。

ところで、自動車を入手してから1ヶ月・・・やっと1人で運転できるようになりました!オートマ車の経験はあったものの、マニュアル車にさわるのは免許取得以来・・・実に10年以上ぶりでした。日本や米国と違って中南米ではマニュアル車が主流。オートマ車は種類が少なく割高なことから、運転に不安を抱えつつも「どうにかなるさ」でマニュアル車を購入したのでした。

ところが、いざ車が手元に届くと、教習所での苦い思い出(エンストの恐怖)が脳裏を横切り、1週間ぐらいは車に近づくことさえもできなかったのです。泣きたかった・・・。おまけにメカにめっぽう弱い私はクラッチの働きについて理解するのに数日を要し(教習所で習ったことは全部忘れてた・・)、その後、事務所の駐車場で半クラッチ練習の日々が続きました。

いやはや、こんな話を長々と書いてもつまらないので、途中は省きますが、同僚に2度ほどお願いして路上教習をしてもらった後、無茶だなと思いつつ1人立ちしました。まだ運転の要領(ギアチェンジのタイミング等)を得ず、エンストやギアの入れ間違えをしでかしてますが・・・

そんなこんなで自分の運転もかなり怖いですが(昨日なんて、飼い主の言うことを聞かずにいきなり道に飛び出した犬をひき殺しそうになった・・・)、ウルグアイ人の運転もかなりいい加減。2車線のところをなぜか3車線で走っていたり、指示器を出さない車も多く、「みんな自分のことしか考えてないのねっ」というのが良く分かる運転マナーです。

加えて、なぜか町中も郊外も行き先を示す道路標識が少ないのも運転しずらい環境です。今週末は、乗馬を習いにいこうと郊外まで足をのばしたのですが、本来ならば30分で着くところを迷いに迷って2時間かけてたどり着いたのでした・・・。

前にも書きましたが、ウルグアイでは車は100%以上の税金がかかり超贅沢品です。そのため車両台数が少なく、渋滞することはほとんどありません。そのうえ、一方通行の道が多いので、前述の運転マナーのひどさをのぞけば、結構運転しやすい街ではあります。

ちなみに、ガソリンの価格は1ドル25セント程度と日本より高く、中南米一と言われてます。そのため燃料費が半額のディーゼル車の人気が高いとか・・・・でもディーゼルって環境に悪いんですよ・・・ね?

それでは、また来週!

P.S. 寒い、寒いと嘆いていたら日本出発直前に船便で送ったフリースが到着しました。心配してくださった皆様、ありがとうございました。


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