第7回

お久しぶりです。ウルグアイは寒さが厳しくなってきましたよ〜。

私が働いている事務所は、いわゆるオフィスビル内にあるのではなく一軒家を改造したもの。だだっぴろいだけで、仕事には使いにくいし、暖房のききも悪い・・・
冷え性で寒がりの私にとっては辛いものがあります。

うちの事務所は3階建てで結構大きいのですが、かつてギリシャの富豪オナシスの家だったそうです。ご存じのとおりオナシス氏は、アルゼンチンで一旗揚げた海運王。
ウルグアイの港も利用していたそうで、時にはモンテビデオに泊まることもあったのでしょう・・・

きっとそのころには、豪華な調度品で飾られた豪邸だったのでしょうが、
今は古くさいだけの建物です。お化けの噂もあるくらいで、夜になると、なんか嫌な雰囲気が・・・
実際
、深夜まで仕事をしていると、誰もいないはずの階下から物音が聞こえてきたりします。


怖い話といえば・・・ 今週最も驚いたのは「チュパカブラついに南米に出現か?」のニュースです。W杯に沸く日本では、まったく無視されたニュースだったでしょうが、先週、アルゼンチン中部の平原地帯で、家畜の牛や馬が何者かに惨殺され、血を抜き取られている事件が相次ぎました。報道によれば、最近の被害件数は70件以上にのぼるとか・・・目や舌など部分的に切り刻まれているのが特徴で、悪魔崇拝の宗教儀式に使われたのではという疑惑も浮上しましたが、調査の結果、切り方が人間が使う道具で行ったとは考えられないこと、食用となる部分が手つかずであることから、野犬や家畜泥棒の仕業でもないとの結論に達し、世論の大勢は「異星人の仕業に違いない」ということに・・。そして、アルゼンチンからこのニュースが伝えられた数日後・・・、なんとウルグアイにも同様の謎の牛の死体が続々と発見されたではないですか!私も、テレビのニュース番組で凄惨な牛の死体を見てしまいましたが(ちょうど、食事中だったので、吐きそうになった)・・・目の玉がくりぬかれてたりして、確かに尋常ではなかった・・そして確信しました。「ついに南米にチュパカブラ出現!」

チュパカブラとはスペイン語で「山羊の血をすう生き物」。
今回アルゼンチン、被害にあったのは主に牛だったので、こちらでは「チュパバカ」と名付けられてますが・・・(「チュパ」が「吸う」「バカ」が「牛」の意味ね。)

1995年に初めてプエルトリコに現れ、その筋では有名な謎の吸血生物です。(米国の人気TVシリーズ「Xファイル」の題材にもなった)家畜を襲い、その血液を一滴残らず吸い尽くすことから、その名前がきており、家畜の死骸には小さな穴が2つか3つ開いているだけ・・・きゃ〜。
その後、被害はプエルトリコだけでなく、中米や米国にも広がり、メキシコでは人間も襲われており、非常に暴力的かつ危険な生物なのです!

目撃者も多いらしく、特徴は以下のとおり・・・(とある専門HPより抜粋)

 身長は0.9〜1.8メートル
 楕円形の頭部
 吊り上った真っ赤な目
 鼻は、小さな穴がふたつあるだけ
 口は、閉じると細いスジ状で、上顎と下顎からそれぞれ2本ずつ牙が飛び出ている
 硬そうな毛が全身を覆っており、一説にはこの毛は周囲の環境に合わせて変色する
 強靭な後ろ足を持ち、6メートルもの高さもジャンプする
 二本足で立ちあがる
 後頭部から背中にかけて大きなトゲの様なものが一列に生えている。
 トゲには羽のような膜があり、空中を飛ぶことができる?

このような詳細な目撃情報が存在するのにも、ビックリですが・・・
とにかく、「チュパカブラ」ファンとしては、Bienvenidos a Uruguay(ウルグアイへようこそ)!

最後に、関係ないですが、インターネットで、W杯関係ですっごいおかしいニュースを見つけたので、お口直しに。

アンコ型変身…マラドーナに観光客も仰天

コカイン吸引などの犯罪歴があるため日本政府から入国を認められず、アルゼンチン政府高官特使として例外的に入国を許可された元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏(41)が28日、成田空港に来日。推定体重120キロ以上のアンコ型に変身した姿に、居合わせた観光客も仰天。伝説の男は、30日の決勝を観戦する予定だ。

 「気分は落ち着いている。殺人を犯したわけじゃないからな」。日本の土を踏んだマラドーナ氏は開口一番、すんなりと入国査証(ビザ)を発給しなかった日本政府の対応を皮肉った。

 まるで別人のようだ。86年大会で伝説の「5人抜きゴール」など機敏なプレーで世界のサッカーファンを魅了したスーパースターが、腹の出た中年男に大変身し、両耳には輝くダイヤのピアス。“問題児”のレッテルを張られた孤高の英雄らしいたたずまいだった。

 屈強なボディーガード6人に守られたマラドーナ氏の出現に空港は騒然。「ディエゴは神!」などと絶叫するマニアにもみくちゃにされながら、アルゼンチン大使館の迎えの車に避難した。

 観戦予定の決勝戦について「ブラジルは強い。ロナウドは私と同じ最高の選手」と予想したが、あまりの異彩に説得力はなかった。(サンケイスポーツ)


ちなみに、マラドーナは、アルゼンチンでは本当に英雄です。
この間など、マラドーナの娘の「15歳パーティー」が、けっこう大きなニュースになってました。(中南米では、女の子は15歳でセニョリータの仲間入り、親は娘にお姫様のような盛大なパーティーを開く)

もう一人のサッカーの神様ペレ(ブラジル)に至っては、彼を讃えるサンバの曲まで作られていて、今回のブラジル勝利の際には、ブラジル人が狂喜乱舞してました。(テレビで目撃)
結構耳に残る曲で「ペ、ペレ、ペレッレ・・・」と未だに私の頭の中をぐるぐる回ってます。

それでは、また来週。

 (おわり)


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