NYラテン日記 第2回 Baila al Ritmo de CORONA


Baila al ritmo de CORONAのチケット

バリオお散歩の後、着替える間もなくアパートから4ブロック先のマンハッタン・センターへ。昼間の散歩で足が疲れたしご近所なので、雪駄の如きサンダルを履いての出陣です。今日のイベントは'Baila al Ritmo de CORONA'と題してラ・メガとアモールの2大FM局が主催、スポンサーはコロナビール。

チケットある?と聞いたら「ここ?ラテン音楽だよ?」とびっくりされましたが、無事順番待ちの列へ収まりました。えらく長く待たされましたが、その後不思議な事にチケットを持っている人も持っていない人もほぼ同時に受付開始。流石ラテン、というべきか?まさかチケットなしでふらっと行って一番前の列に入れるとは思いませんでした。カメラを持っていかなかったのが残念です。

今日の司会はパピ・チューロという面白いおじさんで、ステージの合間になるとテーマソングに乗って踊りながら現れます。客席にコロナオリジナルTシャツなど沢山のグッズを投げてくれたのですが、残念ながらGETできず。

最初の出演者はフランキー.ネグロン。CDジャケットでは見たことがありましたが、実物はずーっとハンサムな男の子でした。NYサルサデビューが彼の生ライブだなんて、悪くないじゃありませんか。こちらへ向かって投げキスなどされた日には、思わずプエルトリカンの女子高生に紛れ、黄色い悲鳴をあげてしまいます。

次は今回のお目当て、歌って踊ってコントもできる4人組、イレガーレス。会場の一番人気でもあり、それまでおとなしかった反対隣の男の子達も身を乗り出して来ました。「絶対一番前から離れるもんか、こちとら海を越えてわざわざJaponから来てるんでい!」と口には出しませんが、行動に出る大人げのない人、約1名。

女子高生軍団のうち1人か2人がレニー君という一番若い子の大ファンらしく、盛んにレニーコール&悲鳴。他のメンバーはちょっといじけつつ笑っていました。特にグループの要で音楽的リーダー、ヴラディミル君の寂しそうな笑顔が印象に残ります。泣くんじゃないヴラディ、キミは男の子に人気なんだ。

続いてパウリーナ・ルビオ。多分他のコンサート会場から直行したのでしょう、3曲くらいで引っ込んでしまいました。スタートが遅かったのはもしかして彼女の到着が遅れたからかもしれません。セッティングにも時間がかかっただけに、余計物足りなさを感じましたが、前に押しかけた男性ファン達はご満悦だった様です。

トーニョ・ロサリオは見た目金髪のスティービー・ワンダーでした。この人のMCが独特です。ゆっくりと、アクセントをあまりつけずに「おーとらべーす」と右手の拳を回しながら、なおかつ淡々と。明らかに日本語なら田舎なまりの感じですが、彼が拳をまわすと会場全体(といっても時間が遅いので半分くらいの入り)が盛り上がり、拳と同じペースで回ります。さすがトリの貫禄です。これが深夜2時半まで続きました。

さて、NYでの夜遊びの際には「どんなに近くてもタクシーを拾って帰りましょう」とものの本には書いてあります。ですがキャブは来ないし、帰り道は明るくて人通りもあるとなれば、歩いて帰りたくなるのが人情と言うものです。…結局猛スピードで歩いてアパートにつきましたが、良い子は決してマネしないでください。なお、雪駄履きで踊るのもお勧めはできません。

えるぞーが泊まっていたウィークリーアパート内部


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