NYラテン日記 エンリケコンサート編

エンリケコンサートのチケット

今回の渡米の最大の理由、それはエンリケ・イグレシアスのコンサートでした。来日した際に何度か彼のステージを見る機会があったのですが、プロモーションではほんの1,2曲歌ってサヨウナラ。物足りなさが嵩じてとうとう海を渡ってしまいました。…バカですな。

金曜夜、マジソン・スクエア・ガーデン。

本当に今夜ここでコンサートがあるんだよね?
キャンセルだったらどうしよう、などと心配しつつ会場へ。

アメリカの主要都市はパウリーナ・ルビオと組んでのツアー。
パウは先日の来日の際見逃したので、2度美味しいコンサートと申せましょう。
彼女の熱演が約40分。
エンリケを待ちわびる身にはやけに長く感じます。
じれた前の席の男の子はエンリケコールを始めました。


パウが去ったステージに、3枚の大きなスクリーンがまるでヨットの帆のように張られ、いよいよスタート。
何のイントロだろう、まるでピーター・ゲイブリエルの曲の様。
これにあわせてエンリケが登場するの…?と思った途端、お馴染みのメロディが聞こえてきました。
Love To See You Cry。

スクリーンにエンリケやバンドのメンバーが時に大きく、時に小さく映しだされます。
今日のエンリケはおばあちゃんの手編み風白いビーニーをかぶり、白い半袖セーターの中に同色のタンクトップ、茶色で何か文字の書いてあるレザーパンツといういでたち。


スクリーンが取り払われたのはいつだったのでしょう。
バンドのメンバーは透明なついたての後ろにいて、ステージを生き生きと駆け回るエンリケ。
ポーズのひとつひとつまでサマになっていて、以前の不器用、自己陶酔型ステージングが嘘のようです。
Love For Fun、Bailamos。

Bailamosが生歌の証拠に、エンリケはアレンジを入れて歌ったのだけれど、声を作りすぎてちょっと郷ひろみ(笑)サビは観客もみんな一緒になって歌いました。
その後One Night Stand、 Rhythm Divineとノリのいい曲。

Could I Have〜はバックヴォーカルの女性とセクシーな絡み。
会場中から悲鳴があがります。
最後にステージの床に横たわった彼女の脚の間にエンリケが入り、腰を突き上げる暗示で暗転した途端、悲鳴は絶叫に変わりました。
彼女と来ている男性陣はどう思うのだろう、とちょっといらない心配をしてみたり。

またスクリーンが元に戻り、ギターの二人とエンリケだけが前に出て来ました。
「ひどい風邪をひいちゃって」との事ですが、キミは日本に来ていた時にも風邪ひいてなかったかい?
プロなんだから管理もちゃんとしようよ、と心の中でツッコミ。

「今度のアルバムはスペイン語なんだ。スペイン語はわからない人もいるかもしれないけど」とエンリケ。
Mentirosoをしっとり歌います。
続いてサビを「一緒に歌おう」とEsperanza、Nunca Te Olvidareをそれぞれ1番だけ。
会場からのコーラスが英語の曲より大分小さく聞こえ、思わず声を張り上げて歌う私。
この曲をエンリケと一緒に歌える日が来るなんて。
なぜか涙が浮かんで来ました。

こんなにしっとりと歌い上げておいて、MCはいつも通りのエンリケ。
「ギターのこっちがトニーでこっちがジミー(2人、会釈)2人はいつも僕と一緒にやってるけど、そんな彼らを許してやってね」
何のこっちゃ〜?

オールディーズのカバー(まだ演奏するのは2回目とか)、その後順序があやしいのだけれど、EscapeとDon't Turn Off The Lightsを歌ってエンリケは去って行きました。
当然会場からは口笛、叫び、激しい床の踏み鳴らし、エンリケコールの嵐。

タンクトップ姿で戻ってきたエンリケ曰く「恒例の」Hero。
今回のHeroガールは旦那さんと一緒に来ていた、ちょっとぽっちゃりしてとても愛嬌のある女性。
エンリケが離れている間もにこにこと曲にあわせて楽しそうに踊っていました。

その後の曲順やその他は定かではありません。
I'm Your Man、Just Can't Get Enough、(デペッシュ・モードのカバー)、Be With Youだったかしらん?

Be With Youの間奏でギターのTonyがYesの'Owner Of A LonelyHeart'のイントロを奏でていた事、自分が声を張り上げて一緒に歌っていたことだけが記憶に鮮やかです。
それからもうひとつ、カメラ持込禁止の会場中からフラッシュが光りまくっていた事!(笑)

ツアーブックとポスターを購入し、会場の外で新作'Quizas'のポストカードをもらいました。
アパートまでの道のりが近すぎると感じるほど、幸せな夜でした。

---この場を借りて、現地でチケットを取ってくださったI氏に心よりお礼を申し上げます。---


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