■ 巷はラテンで溢れてる ■


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Archivo#006 新横浜プリンスホテル、小野一郎氏「ウルトラバロック」写真展など

 6月15日金曜日、新横浜プリンスホテルで開催された「文化交流サロン・メキシコ」。しかしこのイベント、生演奏があったりメキシコ物産の展示即売など充実の内容っぽいのですが、お値段の方もお一人様12,000円と、コララテメンバーズの懐具合にはかなーりきつい設定。そこで、このイベントに合わせて行われていたもう一つの催し物、写真集『メキシコバロック』などで知られる小野一郎氏の写真展と、メキシコ物産展に行って来ました。こっちはもちろん、タダ!

 今回の催し物の目玉は、なんと言ってもホテルロビーの吹き抜けにつり下げられた、世界遺産サントドミンゴ教会(オアハカ)の『生命の樹』。ロール状の印画紙に小野氏が自ら焼き付けたオリジナルプリントで、なんと長さ25メートル、幅3.3メートル。2週間を超える暗室での作業の末に生み出された写真です。実際には教会の天井に描かれているこの『生命の樹』は、スペイン人がもたらしたカトリック文化とメキシコの先住民文化との融合を象徴するものです。

 催し物自体は大きな規模のものではありませんでしたが、Otokitaはちゃっかりぶたの貯金箱をゲット。Otokitaのぶたコレクションがまたちょっぴり充実したのでした。

Archivo#005 もう買ったかな?月刊誌『TITLE』−メキシコ特集−ただいま絶賛発売中!

 みなさん、コンニチハ。少し前に緊急特集にてご紹介しましたが、月刊誌『TITLE』7月号(文藝春秋)が5月26日より店頭発売されています。表紙の画像をご覧いただければ分かりますが、かなり斬新なデザイン。メキシコの青空が印象的です。実は『TITLE』編集部の方と知り合う機会がありまして、現地取材について訊ねたところ、到着してすぐにお腹をこわしてしまったとのこと。トイレには行きたいし、取材は詰まっているしで、実に大変な思いをしたそうです…。しかし、そこはプロ。雑誌はお洒落に仕上っており、悲壮感は微塵も漂っていません(苦笑)。メキシコをこよなく愛する「カフェ・メヒコ」スタッフにとって、最大の関心事はその売れ行き。果たしてどれくらいの人が、この特集に反応を示してくれるのでしょう。障子の隙間からそっと見守りたいと思います(笑)。

 さて、気になる内容ですが、“メキシコ極楽リゾート案内”という副題のとおり、メキシコの高級リゾートホテルの紹介が中心。最近、女性誌で立て続けに取り上げられた、マハクア(コリマ州)、エル・タマリンド、ラス・アマランダス(ともにプエルト・バジャルタ)といった有名どころをはじめ、スペイン植民地代に形成されたHacienda(アシエンダ)と呼ばれる大農園を利用した情緒あふれるホテル全15軒を掲載しています。

 また、「メキシコへ逃げる!」というフレーズにちなんで、メキシコに新天地を求めた実在の亡命者や映画の登場人物の紹介カタログも。メキシコのビール、チリ(トウガラシ)、スナックのコーナーや「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげる氏のお面コレクションなども楽しめます。写真集やエッセイを多数出版されている小野一郎氏(写真家/建築家)の教会内部写真は必見!各教会ごとに見開き(2頁)を使い、贅沢で迫力ある仕上りになってます。メキシコのタイルや調度品で飾られた自宅兼アトリエには思わずため息が…。ふぅ。

 今回の特集で取り上げられているのは、メキシコの洗練された横顔であり、多面的な表情ではないけれど、豊富なカラー写真を通して、その暖かみは十分に伝わるハズ。あ〜、早くまたメキシコに行きた〜い!

(Otokita)