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 インタビュー企画第1弾は、『マニアック!日本唯一のテレノベラ・サイト』の運営者、megmeg(メグメグ)さんにご登場いただきます。旅をこよなく愛するメグメグさんは、先月半ばに長旅から帰国したばかり。ほどよい日焼けが印象的でした。


【中南米50日間の旅。最初に訪れたトリニダードでカーニバルに参加!】

 旅先ではいつも日本の音楽が聴きたくなるという。今回はm-floのcome again♪をテーマ曲に、トリニダード・トバゴ、ガイアナ、ベネズエラ、コスタリカ、メキシコを訪れた。目玉はトリニダードのカーニバル。長年のメル友・ソフィア嬢に誘われて、パレードに参加したのだ。WEB公開中の写真“怒涛の64枚!”からは、カーニバルの興奮と躍動感がほとばしっている。事前にイラストを見てネット注文したというセクシー衣裳には、クレオパトラもびっくり!? 必見ですぞ!

 実はメグメグさん、以前にも1度カーニバルを生で見ている。6年前に敢行した60日間ラテンな旅で、この地を訪れているのだ。今回の旅、そしてHPをスタートさせるきっかけとなった60日間の旅。気になる詳細は、彼女のメインサイト『旅行して、どんな人たちと会った? どんな体験をした?』をご覧あれ!(テレノベラ・サイトはこの中に入っている)

 テレノベラって何? そしてその魅力とは?

 「テレビシオン」(テレビ)と「ノベラ」(小説)が合体してテレノベラ。ラテンアメリカ諸国で制作されている、長編のメロドラマだ。通常、週末を除いて毎日1時間放映される。人間の愛憎と欲望がグルグル渦巻くストーリーで、毎回、画面いっぱいに喜怒哀楽が炸裂する。出演者一同、まさに体当たり演技なのだ。日本で現在放映中のドラマなら、『昔の男』(主演:藤原紀香/TBS毎週金曜日・夜10時〜)あたりにテレノベラ感が漂っているが、それでも麺つゆにたとえたら、ストレート・タイプ。テレノベラは、さらにお得な3倍濃縮タイプなのである。え?、もっと濃いですか、メグメグさん?

 メグメグさんの生活の一部と化して久しいこのテレノベラ。メキシコのリゾート地、カンクンを訪れた時でさえ、窓の外に広がるにカリブ海には目もくれず、ホテルでテレノベラに見入っていたという。海の青さではなくテレノベラの魔力に吸いこまれたのね…。(ちなみに彼女はマリンスポーツ大好きのアクティブ派です。)

 ネット検索中に偶然レンタル・ビデオ屋!(全てスペイン語)を見つけてからは、毎晩1時間〜1時間半ほどの観賞が日課となっているようだ。マニアックなサイトを立ち上るほどハマてしまったその魅力とは?

 「テレノベラの“濃さ”や“全力な感じ”がたまらない。ドロドロした骨肉の争いとか、トレンディ・ドラマにはないインパクトがある。」

 メグメグさんの連載コラム『今週の「な〜に言ってんだか」』にも、その魅力について書かれた箇所があったので、こちらもご紹介。

 「210話完結」(2000年7月27日)より

 「莫大な遺産を得た画家と駆け落ちし、列車事故で死んだと思われていた、美しき妻ビクトリア。夫は、妻の裏切りに深い傷を負ったが、駆け落ちと思われていた逃避行には、驚愕の事実が隠されていた。しかもビクトリアは生きていたのであった…。

 な〜んてイントロは序盤のほんの1/100。この後、物語は絡まりに絡まり…(一部省略)。最終回にかけての盛り上がりは、息が止まるほどの迫力、感動、そして涙、涙。ノベラを見終えると、妙な達成感がある。(以下省略)」

 どうです? 見たくなってきたでしょ?

【メグメグさんのラテン道。すべてはアルゼンチンから始まった】

 ラテンアメリカをほぼ制覇したメグメグさんの、一番印象に残る国。それは意外なことにアルゼンチンだった。これまでの流れから、テレノベラ制作の盛んな国を想像していたのだけれど。でも話を聞いて納得。彼女のラテン好きはアルゼンチン人の友人がきっかけだったのだ!

 マネージャーとして入社したモデル事務所。そこで知り合ったアルゼンチン出身モデルたちから、強烈なインパクトを受けたメグメグさん。これぞラテンの洗礼?! スペイン語の響きに魅せられて、1991年、スペインの語学学校に短期留学(2ヶ月間)するが、なぜかフラメンコにはハマらず、テレノベラとの衝撃的な出会いを果して帰国。彼女がココロを奪われたそのテレノベラはベネズエラのもので、ホームスティ先のおばちゃんが観ていたんだそう。今日のメグメグさんがあるのは、おばちゃんのおかげ!?

【テレノベラ観賞はスペイン語修得の近道!?】

 スペイン語圏のメル友も多く、着々と親交を温めているメグメグさん。語学学校には、合計3回(いずれもスペインで、期間にすると半年間)通ったそうだが、スペイン語の修得はテレノベラ効果によるところが大きいようだ。「Subjuntivo(接続法)をマスターしたいなら、テレノベラが絶対オススメ!」とは彼女の弁。そういえばメグメグさん、テレノベラ的な言いまわしが板についてます。「テレノベラは私のデスティノ」(destino=運命)なんて、普通使いませんもん。(笑)

 そんな彼女が選んでくれた名ゼリフは、「Hasta Nunca!」(アスタ・ヌンカ)。使われるシーンにもよりますが、「あんたとはもうこれっきり!」てな感じでしょうか。実際はもっと強い表現です。よいこのみなさん、くれぐれも真似しないように。

【Yahoo登録後、1週間で1000件のアクセス!】

メグメグさんのテレノベラサイトがYahooに登録されたのは、1999年10月。それまでは、1年半で2700件のアクセスだったのが、登録後わずか1週間で、1000件ものアクセスを記録したそう。テレノベラ・ファン、一気に増殖か!?

【最後に、メキシコの魅力を訊ねてみました。】

 「メキシコの魅力は、食のバリエーション、地方色の豊かさ、親切な人々かな。観光地として力を入れているから移動面も含め何かと便利。それに、テレノベラ。」

 そう、メキシコはテレノベラ王国なのだ!スペイン語圏はもちろん、アフリカやヨーロッパなど世界110ケ国に輸出している。今回3回目となるメキシコ訪問では、何と!国内最大のテレビ局「テレビサ」に潜入!?“テレノベラ制作現場に大接近!”のレポートは近日アップの予定だそう。その昔、東京の某所で開催されたスペインの人気歌手、エンリケ・イグレシアスの関係者パーティーに潜入し、見事(?)頬キッスをゲットしたメグメグさんだけに、どんなネタが飛び出すか、期待大。お楽しみに!

 【Cafe Mexicoからメグメグさんへの3つの質問】

Q:人生謳歌の必須アイテムは?

A:「旅」「ボディーボード」「ネコ」「音楽」そして「テレノベラ」

Q:お気に入りな、ラテン映画ベスト1は?

A:『ハイヒール』

『オール・アバウト・マイ・マザー』が記憶に新しい、スペイン映画界の巨匠ペドロ・アルモドバル監督作品。母と娘の心の葛藤がテーマのこの映画、メグメグさんのお言葉をかりるなら、“テレノベラ的要素てんこもり”。映画館に3回も足を運び、自宅でビデオも見たというほどお気に入りだとか。

Q:初めて衝撃を受けた、ラテン音楽アーティストは?

A:Mecano(メカーノ)

アナ、ナチョ、ホセ・マリアの3人組からなるスペインのポップ・グループで、結成は1982年。透明感あふれるアナの歌声と奥深い詞の世界で、世界的な人気を得た。日本でもアルバムが発売されている。(ちなみにナチョとホセ・マリアは兄弟。) 1992年より活動休止。1998年にファン待望のアルバムをリリースするも、その後は再びソロ活動に従事している。

ちなみに、メグメグさんが今最も注目しているアーティストは、ベネズエラ出身のLos Amigos Invisibles(ロス・アミーゴス・インビシブレス)。彼女のHPで紹介されてます。

マニアック!日本唯一のテレノベラ・サイト
旅行して、どんな人たちと会った? どんな体験をした?
http://www.page.sannet.ne.jp/megmeg