■最新音楽ニュース■

2001.09.24

ラテングラミー賞中止でルイス・ミゲルのナマ歌拝めず

米国テロ襲撃事件により、開催延期に追いこまれていた第2回ラテングラミー賞の中止が正式に決定した。主催者(LARAS)側は、「これほど大がかりな国際イベントを一から調整し直すのは容易なことではなく、賢明な選択とはいえない」とのコメントを発表している。現在、受賞アーティストへの表彰方法を検討中で、近日中に方針を固めたい意向だ。尚、9月11日にロサンゼルスでの開催を予定していた同イベントには、“メキシコの国民的スター”ルイス・ミゲルが出席し、ブラウン管を通して5年ぶりに歌声を披露することになっていた。

“コロンビアの歌姫”シャキーラがついに英語アルバムを発売

アラブの血を引くエキゾチックな風貌とハスキーボイスで人気のシャキーラが、初の英語アルバム『Laundry Service』を完成させた。「英語の楽曲を作ることが子供の頃からの夢だった」という彼女。自然なアクセントを身につけるため、英語のレッスンを受けてからレコーディングに臨んだ。「英語で自分の世界を表現できるか不安で、克服するのに1年半かかった」そうだが、本人も納得の仕上りとなった。今回はアコースティック的な要素を押さえ、電子音を重視。全曲、生演奏をバックにレコーディングが進められた。来月発売の予定だが、英語圏での反応はいかに?

イタリア・ポップス界の女王、ラウラ・パウシーニのメキシコ公演決定

来る11月9日、メキシコ市のメトロポリタン劇場にてラウラ・パウシーニがコンサートを行う。デビュー8年目の彼女はこれまで計5枚のアルバムを発表。透明感あふれる歌声で着実にファン層を拡大し、世界中で1400万枚以上のセールスを記録している。メキシコでの人気は高く、常にヒットチャートの上位を占めているだけに、チケット完売は必至だ。数年前に世界的なオペラ歌手、ルチアーノ・パバロッティとステージ競演(“Pavarotti&Friends”)、リチャード・マークスやフィル・コリンズが楽曲をプレゼントするなど、その実力は幅広く評価されている。


2001.09.17

アウディトリオにてメキシコ独立記念コンサート開催

今年で191回目を迎える独立記念日を祝い、9月15日にメキシコ市のアウディトリオ・ナショナルにて前夜祭コンサートが開かれる。“Armando el Marco de La Libertad”(直訳:「自由」の額を組みたてる=自由を再確認する)と題し、アルマンド・マンサネロ、タニア・リベルタ、マルコ・アントニオ・ムニスという“しっとりとした歌声”が定評の実力派アーティスト三名が参加。コンサート終了後には、メキシコ市のソカロで行われる恒例の“Grito”(※現職の大統領が独立戦争の英雄・イダルゴ神父をまねて、“メキシコ万歳! 独立万歳!”と叫ぶ儀式)の模様が生中継され、国営宝くじによる「独立記念限定くじ」の抽選会も予定している。(CNI en Linea 15/09/01)

BVSCのオマーラ・ポルトゥオンドがリッキー・マーティンとデュエット?

キューバが誇る長老バンド『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』の歌姫で、第2回ラテン・グラミー賞にノミネートされているオマーラ・ポルトゥオンド(71)が、「ラテンの貴公子」リッキー・マーティンとのアルバム共演を熱望している。コンサートで滞在中のシンガポールでインタビューに応じ、「リッキーとデュエットできたらいいわね。彼が望めばだけど。ステキなコントラストになると思うわ」と語った。オマーラは1952年に歌手デビュー。1969年に初来日を果し、東京キューバンボーイズとの共演を果している。1997年に制作された映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(ライ・クーダー監督)の世界的ヒットで一躍脚光を浴びた。同名アルバムも爆発的な売れ行きを記録。(15/09/01 El Univeisal Online)

グラミー賞候補のキューバ人アーティストがNYで献血協力

第2回ラテングラミー賞にノミネートされたキューバ出身アーティストたち(オマーラ・ポルトゥオンド、セリナ・ゴンサレス他)が、先日、ロサンゼルス内の病院にて被災者のための献血を行った。スペイン語圏の人気アーティストが一堂に会する夢の祭典は、米国同時テロ事件により開催を延期。悲惨な現状を考慮し、中止も視野に入れて今後の対応を検討している。当初は亡命キューバ人の多いマイアミが舞台に選ばれていたが、反カストロ派の圧力でロサンゼルスに変更していた。(15/09/01 El Univeisal Online)