■ 最新音楽ニュース ■

2001.10.29号

タリアのベストアルバムがスペインとギリシャでNo.1

自身のヒットナンバーをアレンジし直したベストアルバム『Thalia con Banda, Grandes Extos』が国内外で大好評のタリア。所属事務所によると、スペインでは発売と同時に主なCDショップで続々と売上No.1を達成し、すでにプラチナ・ディスクに輝いている。以外(?)なのは、ギリシャでも3週連続(!)で売上No.1を記録していること。「地域色(メキシコ北部)の濃いスペイン語のアルバムで、これほど熱狂的に受け入れられるとは…」と関係者は驚きを隠せない様子。また、トルコやイスラエルでも売り切れ店が続出しているとかで、快進撃がどこまで続くか気になるところだ。

アイドル・グループ「メヌード」の元メンバーがホセ・ホセのトリビュート・アルバムを制作

゛ラテンの貴公子゛こと、リッキー・マーティンが在籍していたかつての超人気男性アイドル・グループ「メヌード」の初代メンバーで、解散後も歌手としてソロ活動を続けているチャーリー・マッソが最新アルバムの制作を行っている。芸能生活30年以上を誇るメキシコのベテラン歌手、ホセ・ホセに敬意を表したアルバムで、発売は来年1月の予定。゛歌謡界のプリンス゛として君臨するホセ・ホセは、「とても感謝している。若い世代とのつながりになるし、僕にとっては願ってもないことだね」と今回の企画に満足げ。これまでも人気アーティストたちから数枚のトリビュート・アルバムを捧げられてきたホセ・ホセだが、もっか肺の病気で歌手生命が危ぶまれているだけに、大いなる励ましとなったようだ。

シャキーラ、最新作のPRでメキシコ訪問を予定

4枚目のアルバム『Laundry Service』で、初めて英語の楽曲に挑戦した゛コロンビアの歌姫゛シャキーラが、来月19日にプロモーションのためメキシコ入りする(滞在は21日まで)。マイアミに本拠地を構える所属レコード会社、ソニー・ミュージックの現地関係者が明かしたもので、数日前に同国で発売となった本作は、10曲が英語、4曲がスペイン語という構成。全14曲のうち、13曲を彼女自らが手がけ、残りの1曲はグロリア・エステファンとの共作だ。数週間前に母国コロンビアでキャンペーン活動を行ったシングル・カット第1弾『Suerte』は、ラテンアメリカ各国でナンバーワンを含め大ヒットを記録している。恋人で現職アルゼンチン大統領の長男、フェルナンド・デ・ラ・ルア氏との交際も順調で、向かうところ敵なし!?


2001.10.29号

「オレハ・ヴァン・ゴッホ」(スペイン)メキシコ上陸

フランスとの国境に近いサン・セバスチャン(スペイン)出身の人気バンド「オレハ・デ・ヴァン・ゴッホ」(ヴァン・ゴッホの耳)が、11月16日に、メキシコシティのメトロポリタン劇場で待望のコンサートを実施する。紅一点のボーカル、アメリアを擁する5人組は、昨年、デビュー第2弾アルバム『El Viaje a Copperpot』をリリース。すでに100万枚のセールスを突破している。メキシコでも発売と同時に売上ランキングの上位をキープし続けており、ソールド・アウトは必至だ。

グァテマラの゛カリスマ歌手゛R.アルホナにテグシガルパ市民(ホンジュラス)が熱狂

10月15日にホンジュラスの首都テグシガルパで、メキシコ在住のシンガーソングライター、リカルド・アルホナが白熱のステージを展開。7000人以上の聴衆が骨太の歌声に酔いしれた。チケット料金は25ドル〜60ドル。現地の物価からすれば安くない設定だったが、発売早々にソールドとなった。ちなみに、本コンサートの収益金はホンジュラスの国立病院に寄附されることになっている。

コロンビアの個性派バンド「Los Aterciopelados」のボーカルがママに

出身地コロンビアをはじめ、スペイン語圏で抜群の知名度を誇るロック・バンド「ロス・アテルシオペラドス」(゛ビロードのような゛の意味)の女性ボーカル、アンドレアが妊娠3ヶ月目を迎えている。父親はボゴタ国立大学の教授で作家のマヌエル・ハラミージョ氏。7月〜8月にかけて、スペイン・ツアーを成功させた同バンドは、メキシコ、ベネズエラ、米国、コロンビアでの公演を控えている。米国同時テロ事件の影響で授与式がキャンセルになったラテン・グラミー賞のアルバム部門にノミネートされ、先日、米国のメジャー誌『Time』のアーティスト特集(世界的に重要なアーティスト10組)に掲載されるなど、海外での評価は高い。紅一点のアンドレアは、ベース担当のエクトルと共に同バンドの核であり、妊娠を期に音楽性の広がりが期待される。結成は1990年(前身バンド時代含む)で、日本でもタワーレコードやHMVで輸入盤が売られている。

話題満載!アレハンドラ・グスマンの最新アルバム

゛メキシコ・ロック界のじゃじゃ馬゛アレハンドラ・グスマンが、今月23日に最新アルバム『Soy』をリリースする。発売に伴い、第1弾シングル『De Verdad』のビデオ・クリップを制作。撮影地はメキシコシティ数ヶ所で、彼女の自宅も含まれている。ボン・ジョビ、シェール、リッキー・マーティンら、大物アーティストのアルバムを多数手がける人気プロデューサー、デスモンド・チャイルドを迎えの本作では、自身の人間性を歌った『Hay un demonio en mi』(私の中に悪魔がいる)ほか数曲で作詩を担当。米国のベテラン・バンド「アエロスミス」のボーカル、ジョン・テイラー(『Lluvia』(雨))やチープ・トリックのロビー・ウイリアムズ(『Quiero vivir』(生きたい))の楽曲を収録するなど、話題性は十分。発売日にメトロポリタン劇場(メキシコシティ)でお披露目コンサートを予定しており、チープ・トリック、デスモンド・チャイルドら強力助っ人が応援に駆けつける予定だ。



2001.10.15号

「母たちよ、ガンに負けるな!」スペインの女性アーティストが集結しCD制作

日本でもアルバムが発売されている人気ポップ3人組「メカーノ」(Mecano)の元メンバーで、透明感あふれる歌声が定評のアナ・トロハ、アコ―スティックなサウンドとハモリで人気の美人デュオ「エジャ・バイラ・ソラ」(Ella Baila Sola)ら、スペインの女性アーティスト数名が参加し、『Mujer』(女性)というCDが制作された。発売は゛国際乳ガン予防デー゛にあたる10月19日。収益金は同国のガン協会および腫瘍研究所に寄附され、乳ガンの撲滅基金に充てられる。

Fher(マナ)がマイケル・ジャクソンとの共演を熟慮中

メキシコのグアダラハラから世界に飛び出したロックバンド「マナ」のリーダーでボーカルのFherが、゛ポップの帝王゛マイケル・ジャクソンとのレコーディングを引き受けるか否か検討している。先月アメリカを襲った多発テロの被災者救済を目的とした楽曲で、グロリア・エステファン、ジェニファー・ロペス、リッキー・マーティンといった豪華ラテン・アーティストの参加が決定している。自然保護や社会奉仕活動に熱心なFherは、「歌詞の内容や収益金の寄附先などを検討した上で判断したい。利害を感じたら辞退する可能性もある」と慎重な姿勢。今回の企画は、英語圏アーティストとスペイン語圏アーティストに分かれての2曲構成だと明かし、「なぜラテンアーティストを区別するのか納得できない」とコメントしている。

マナのドラム奏者アレックスがミゲル・ボセのアルバムにゲスト出演

パワフルな演奏で各国ファンを魅了する「マナ」のドラマー、アレックスが、スペイン人シンガー、ミゲル・ボセの最新アルバムに参加。『Sereno』(静寂)と名づけられた同作はミゲル・ボセが1996年から書き溜めていた未発表で構成されている。今月15日発売で、マドリードにてレコーディングが行われた。「あらゆる聴き手を満足させる一枚。ミゲル・ボセらしさが詰まっていて、彼の代表作のひとつになるだろう。」と10年以上も親交のあるアレックスは絶賛。尚、ミゲル・ボセは元メカーノのアナ・トロハとのユニット「Girado」を結成し、ツアーを成功させたばかり。同名アルバムは開催中止に追い込まれた第2回ラテングラミー賞にノミネートされている。


2001.10.08

フォクス大統領夫人主催のエルトン・ジョンコンサートに議会が「待った!」

来る10月21日、メキシコ市のチャプルテペック城にて英国人ミュージシャン、エルトン・ジョンのディナーショーが予定されている。今年7月にビセンテ・フォックス大統領と電撃再婚したマルタ・サアグン夫人主催のイベントだが、下院の本会議で与党PAN(国民行動党)と野党PRD(民主革命党)が開催の是非をめぐって3時間もの猛バトルを繰り広げた。与党側は、「会場は室内ではなく野外で、収益金は貧困や移民救済に充てる」と正当性を主張したが、「フォックス一族は国の文化財を私物化しようとしている」と非難轟々。「フォックス夫人の2006年大統領選出馬の資金稼ぎだ」、「次はカテドラル(大聖堂で)でマドンナのコンサートを開きかねない」とのブラックジョークまで飛び出した。

ブリトニー・スピアーズがデュエットの相手にシャキーラを指名!

米国の人気アイドル、ブリトニー・スピアーズが、゛コロンビアの歌姫゛シャキーラとのデュエットを熱望している。滞在先のコロンビアで地元テレビ局のインタビューに応じ、「彼女と一緒に仕事ができたら嬉しいわ。理解し合えると思うし、ダンスもバッチリ。彼女がスペイン語、私が英語で歌えば、たくさんの聴衆が喜んでくれるハズ」と語った。「2,3週間前に某レコーディング・スタジオで会ったの。前からファンだったけど、ますます好きになったわ。彼女ってお人形みたい」とベタぼめ。

リカルド・アルホナが3年ぶりに母国グァテマラでコンサート

グァテマラ出身の大物シンガーソングライター、リカルド・アルホナが、3年ぶりに母国のステージに立つ。最後に行ったのは、ラテンアメリカ諸国を襲ったハリケーン゛ミッチ゛の被災者救済チャリティーコンサート。計10万人の観衆を前に熱狂のステージを展開した。
今回は10月16日の1回公演を予定していたが、2000枚のチケットが1週間で完売。翌17日に設けられた追加公演チケットも売り切れ、更なる追加公演が検討されている。


2001.10.01号

米国多発テロ事件の救済CDにラテンアーティストが集結

9月11月に米国を襲ったNY多発テロ事件の被害者を救おうと、大勢のスペイン語圏アーティストが゛レーベル゛という垣根を越えて立ち上がった。セリア・クルス、ジョン・セカダ、ファン・ルイス・ゲラ、カルロス・ポンセ、べト・クエバス(La Ley)、アレハンドロ・フェルナンデス、ルセロ…と実に豪華な顔ぶれ。大ヒットメーカー、エミリオ・エステファンがプロデュースを担当し、追悼ソング『エル・ウルティモ・アディオス』(最後のさよなら)の収録が急ピッチで進められている。発売元はソニー・ミュージックで、初回10万枚を予定。売上げは米国赤十字社に寄附される。

ルイス・ミゲルの最新作、11月に発売決定!

メキシコのカリスマ歌手ルイス・ミゲルが、11月にファン待望のアルバムをリリース。伝統的なボレロと未発表曲を織り交ぜた内容で、アメリカとイギリスでレコーディングが行われた。所属レコード会社ワーナー・ミュージックによると、ボレロの選曲はルイス・ミゲル本人によるもので、ロンドン・シンフォニー・オーケストラとの競演曲も収録。アルバム発売に先がけ、シングル・カット第1弾「Amor、Amor、Amor」が来週からお目見えとなる(※同曲は、すでに国内テレビ局最大手・テレビサの新ドラマ『エル・マナンティアル』(湧き水)の主題歌に内定)。

尚、ルイス・ミゲルは、これまで2000万以上のアルバムを海外で売上げている。

シャキーラがミック・ジャガーとの競演を熱望

コロンビアの歌姫」として知られるシャキーラが、先日行われた『MTVビデオ・ミュージック・アワード』の舞台裏で憧れのミック・ジャガーに遭遇。会話は交わさなかったものの、「ローリング・ストーンズとアルバム競演出来たら…」と早くも夢を膨らませている。先日完成させた初の英語アルバム『Laundry Service』は11月に発売。本人曰く゛会心の作゛で、英語圏を制すれば夢が現実になるかも!? ちなみに、4曲だけスペイン語の楽曲が収録されている。