■社会ニュース■


2001.12.24号

交通警察に低い評価ー世論調査

レフォルマ紙が8日、首都D.F.在住のドライバー(18歳以上)403人に電話アンケートを行ったところ、首都交通警察への評価は10段階で4.3点となった。選択式の質問では「たいへん誠実」0%、「まあまあ誠実」12%、「少し腐敗」37%、「たいへん腐敗」46%、「その他」5%で、マイナスの評価が83%にのぼっている。68%の人が過去3カ月に交通警察につかまったことがあると答え、このうち54%が賄賂いわゆる「モルディーダ」を渡したことを認めた。金額は、50ペソ以下が38%、51-100ペソが26%、101-150ペソが7%、151ペソ以上29%・・・平均で215.85ペソだった。交通警察の汚職については、1年前と比べ「減った」が24%、「増えた」が27%、「変わらない」が41%となっている。アンケート対象者の91%が有効期限内の免許書を持っていると回答、車の保有台数は1台が37%、2台が38%、3台が18%、4台が5%、5台が2%だった。(Reforma紙 20/12/2001)

2030年に平均寿命80歳を超えるーCONAPO予測

国家人口審議会(CONAPO)は、寿命の伸びと出産率の低下で30年後には老齢人口の比率が高まると予測している。1995年に73.6歳(男71.3、女75.9)だった寿命年齢は2030年に83.7歳(男82.0、女85.5)まで増加、一方で、女性1人あたりの出産率は1995年2.93人から2030年に1.68%に減少し、メキシコは「若者の国から高齢者の国」へと変貌する。(Mexico, D.F., Notimex 23/12/2001)

メキシコの元ポップ歌手トレビ、本国送還回避へ望みつなぐ

(転載:ロイター/2001年12月19日)
[ブラジリア 18日 ロイター] 性的虐待容疑でメキシコ政府から手配中で、昨年1月からブラジルで拘束されているメキシコの元ポップ歌手グロリア・トレビが、本国送還の回避に望みをつないだ。
トレビの弁護人らが明らかにした。
ブラジル連邦裁判所の判事が17日、トレビの難民申請を却下する難民委員会の決定を無効としたのを受けたもの。同委員会が正式に判断を下す以前に、この件について公然と言及していたのが理由という。
ブラジルの難民委員会は先月、政治的弾圧や紛争から逃れる人々の亡命を認めるブラジル法制では、トレビは難民に認定されないとしていた。

写真:11月23日出廷時のもの(2001年ロイター)


2001.12.17号


メキシコ人夫婦の20%が子作りに問題

 メキシコにおいて、100組の夫婦のうち15から20組が子作りに問題があり、その原因としてタバコやアルコール、ドラッグの使用、そしてセックスによる感染症が上げられることが分かった。
 また、メキシコ社会保険研究所のロサリオ・タピア・セラノ女史は他の要因として気温の上昇、日常触れている化学物質をあげている。専門家によると、タバコはその物質が体に吸収されることによってホルモン構造を変形させてしまう。アルコールは男性ホルモンの新陳代謝を行う肝臓に変化を引き起こす。
そして、マリファナやコカインなどのドラッグは精液を作るために必要な周期的に行われるホルモン分泌を変化させる。同時に、暑さは睾丸に害を与えるため、蓄積された精液が量・質とも減少し、卵子での生殖力が弱くなる。
 タピア・セラノ女史は、25歳から45歳の男性は、性による感染症を防ぐために、コンドームを使用することを強調した。(Mexico, D.F.Notimex, 11/12/2001)

メキシコ時間制度の承認と来年のサマータイム

メキシコ下院議会は13日、435票の賛成、6票の反対、3票の棄権で、メキシコ時間制度法を承認した。
同法により、来年のサマータイムは25州を含むメキシコ中央ゾーンで2002年4月の第一日曜日から始まり、同年10月まで続くことが決定。サマータイム反対派のロペスD.F.知事も、新法の遵守を確約した。(Mexico, D.F.,CNI en Linea, 13/12/2001)

敬虔なメキシコ国民における「グアダルーペの聖母」の日

 敬虔なカトリック信者が多いメキシコでは、この水曜日、神の母としてあがめられているグアダルーペの聖母への参拝が行われた。大勢の巡礼者は「褐色の聖母」がまつられている聖堂を目指し、メキシコの首都にやってくる。この4日間で約600万人の巡礼者がこの褐色の聖母のところに来た、とメキシコ当局は発表した。
 このグアダルーペの聖母は1531年、インディヘナのホアン・ディエゴの前に4回、現れたと言われている。ほとんど1億人に達するメキシコ人のうち90%がグアダルーペの聖母に対して信仰心をもち、1年に1400万人が「ルピータ」と呼ばれる彼女の像に健康と、より良い生活を願い、誓いをたてるのである。
グアダルーペの聖母像は、1531年の12月12日、ホアン・ディエゴがテペヤックの丘でバラの花びらを集め、それを包んで運んだ粗野な布地に描かれている。それは「メキシコ人の母」とも呼ばれている。
ホアン・ディエゴは1990年、二度目の訪墨をしたヨハネ・パウロ2世によって、メキシコ滞在中、聖人に加えられ、聖母が描かれた布は、「グアダルーペの奇跡」の証拠として、メキシコ人やラテンアメリカ人に代々伝えられるよう、遺贈された。
 巡礼者達は、徒歩で、自転車で、歌いながら、または踊りながら土曜日からメキシコ市北部にある聖堂を目指してやって来る。彼らを約350もの警官隊が警護をする。
何百人もの信者のグループが、12500人収容の聖堂に入るために列に並び、聖堂の中では、マリアッチが火曜日の夜半から「ラス・マニャイータス」や聖母の誕生を祝った歌を演奏。
そしてそれらの巡礼団のために、医師や看護婦、救急隊員が配置されている。
(Mexico, D.F.,Reuters, 12/12/2001)


ミサの模様を伝える『グアダルーペの聖母』の公式ウェブサイト開設
(転載:2001年12月14日 Hotwired 日本語版)
 メキシコシティー発――メキシコで信仰を集めている『グアダルーペの聖母』の祝日にあたる12日(現地時間)、何十万人という信仰心篤いカトリック信者たちが、ある者は車で、ある者は徒歩で、またある者は跪いて進み、グアダルーペ寺院での祝福のミサに参列した。だが、実際に来ることができない人のために、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世は、ウェブサイトを立ち上げ、電子メールを送ることで祈りを捧げられるようにした。
 ヨハネ・パウロ2世自らがノートパソコンを使って最初の公式訪問者となった『www.virgendeguadalupe.org.mx』は、画像がふんだんに盛り込まれたサイトだ。ミサの映像や、バーチャル記念品ショップ、1531年にテペヤック(現在のメキシコシティー北部)の貧しい農民の前に聖母マリアが姿を現したときの話を詳しく紹介するコーナーも掲載されている。
 グアダルーペ寺院のディエゴ・モンロイ主任司祭は、地元テレビ局『テレビサ』(Televisa)のインタビューに答えて、「本当にすばらしいことだ」と語った。信者のために「最新の通信技術を導入しようと、半年ほど全力をつくしてきたのだ」
 どんな技術が採り入れられようとも、グアダルーペ寺院とその前の広場には、やはり大勢の崇拝者が群れをなして押し寄せた。中には、ここまで何日もかけて長い旅をしてきた信者もいる。この寺院は聖母マリアを讃えるもので、農民フアン・ディエゴの前に聖母が現れて建立を命じたとされている。
 イダルゴ州から来た主婦、ロサ・バラスケスさん(54歳)は、10時間半バスに揺られ、そのあとメキシコシティーの凍えるような夜の中を8時間歩き続けて、ようやくたどり着いたそうだ。
 グアダルーペ寺院の扉が見えたとき、バラスケスさんは地面に膝をつき、最後の数メートルは跪いたまま進んだ。脚を覆うのは埃で汚れた虹色のスカートだけだった。
 広場で催されているアステカ族の祝いの踊りの太鼓の音のせいで、ミサの祈りの声は聞きとれない。寺院の中は信者でいっぱいで、誰もがミサの様子を一目見ようとつま先で立っている状態だった。それでも、バラスケスさんが入り口に着くと、中にいた人たちはなんとか場所を空けてくれた。
 バラスケスさんは、とくに夫を守ってくれたことで聖母マリアに感謝を捧げたかったと言う。バラスケスさんの夫は米国への違法入国者だが、メキシコに一時帰国した後、無事にヒューストンへ戻ることができたのだ。
 「聖母マリアのお導きのおかげで、夫は、これまで何人もが途中で命を落としてきた来た旅を無事に切り抜けることができた」とバラスケスさん。「聖母マリアは私たちに力を与えてくださる。このマリア様こそ貧しい人々のマリア様だ」
 メキシコシティーで政治科学を学ぶフアン・デバレヘさん(24歳)は、ゴミだらけの黒いアスファルト敷きの広場を約200メートルほど膝をついて進んでいる間に、ジーンズにいくつも穴があいてしまったそうだ。
 「僕は罪深い人間だから、赦しを乞う必要があるんだ。1年のうちでこの日1日は、みんなが謙虚な気持ちになる。聖母マリアに深い愛を感じる」とデバレヘさんは語った。
 ここに集まった人たちの様子は、メキシコ社会の縮図ともいえる。きれいに着飾った家族連れが、手にビデオカメラを持ち、アイスクリームを食べている。肩が触れ合うほどの近くには、着古したシャツに汚れた帽子をかぶり、トルティーヤやトウモロコシの粉で作った団子の昼食が入った袋を抱えた農民の姿がある。
 広場には露店が立ち並び、聖母像や祭壇、はてはグアダルーペの野球帽まで、ありとあらゆる品を売っている。訪れる信者たちは、額縁に入った聖母の絵を背中や腹、足などに結びつけている。
 オリバー・トレスさんと妻マリーさんは、メキシコ中南部の都市プエブラから3人の子どもを連れて11日夜に到着した。
 トレスさん一家はその日、つぶした段ボール箱を敷いて、『くまのプーさん』の模様の寝袋にくるまって一夜を過ごした。翌朝目覚めると快晴で、大気汚染で悪名高いメキシコシティーには珍しい青い空だった。
 マリーさんは「聖母マリアが人生で一番大切な存在だということを、愛する子どもたちに教えたい」と語った。
 赤十字社の話では、疲労や胃腸障害で12日に治療を受けた人は300人を超えたという。参拝しようとメキシコシティーをバイクで走っていて車と衝突し死亡した人も1人いた。
 丘の上に建つグアダルーペ寺院の祭壇中央にまつられているのは、農民ディエゴのものと伝えられるマントだ。マントには褐色の肌をした聖母マリアの姿(およそ縦1.7メートル×横1メートル)が刻まれている。
 歴史家の中には、ディエゴや聖母がはたして実在したかどうかを疑問視し、先住民のカトリックへの改宗を進めようとしたスペイン人が考え出したものではないかと言う者もいる。また、ディエゴが聖母を見たという話は、元々テペヤックでまつられていたアステカの女神、トナンツィンへの信仰心を失わないようにするために、先住民たち自身が考えたのだと言う者もいる。
 議論はさまざまにあるものの、ヨハネ・パウロ2世は一貫して、この「小さな聖母」を支持する姿勢を保ってきた。1999年には、ディエゴを聖人に加えることを正式に検討しはじめてもいる。

幼稚園教育義務化へ−憲法改正案が上院通過

メキシコ上院は13日、幼稚園教育を義務化するために必要な憲法第3条と31条の改正を全会一致で承認した。改正により、同国の義務教育期間は、現行の9年(6−15歳)から幼稚園の3年間を加えた12年となる。幼稚園の義務化は2004年から段階的に施行される。予定教育省の統計によると、現在幼稚園に通う年齢の子供(約600万人)のうち、約半数が経済的理由などから教育を受けられずにいる。(Mexico, D.F.,Reforma紙, 14/12/2001)

メキシコシティ国際空港でのスーツケース盗難は1日平均20件

世界の国際空港の中でメキシコシティ、カンクン、グアダラハラの3空港がロサンゼルス、ニューヨーク(ジョンFケネディ)、マイアミ、アトランタ、パリと並び盗難などの犯罪発生率が高いことが、航空職員組合の調査で明らかとなった。メキシコ市国際空港の場合1日平均20個のスーツケースが盗難の被害に遭っている。メキシコシティ空港の幹部は、犯罪集団の手引きをしている職員がいることを認めており、荷物を客自身が運べるカートの導入や、赤帽の管理などで政府の支援を求めている。(Mexico, D.F.,Reforma紙, 11/12/2001)

外務省海外危険情報(2001.12.12)
メキシコ(一部地域):注意喚起:継続
夜間の移動に注意=メキシコ・チアパス州

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 メキシコ(チアパス州セルバ地域(西部、グアテマラ国境付近)及びオコシンゴ〜パレンケ間の街道)
               :危険度1「注意喚起」(継続)
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※本件海外危険情報は標記のとおり発出されましたが、新たな海外危険情報が発出されるまで有効です。
メキシコへ渡航を予定される皆様及び同国に滞在されている皆様へ

1.メキシコのチアパス州では、1994年にサパティスタ民族解放軍(EZLN)と名乗る組織が、インディヘナ(先住民)の諸権利を主張して武装蜂起しました。2000年12月に発足した現政権は、事態の打開のため、先住民の権利に関する憲法改正を議会に提案し、2001年8月に同改正が成立しましたが、EZLN側は、改正内容に自らの主張が反映されていないとして、政府との対話を拒んだままの状況が続いています。そうした中、11月下旬、オコシンゴ市付近の軍隊が撤退した場所をEZLNシンパが占拠し、他の組織と睨み合いとなる事態が発生しています。政府が仲介に乗り出し、暴力事件は未だ発生していませんが、今後どのような事態に進展するか予断を許しません。

2.チアパス州のサン・クリストバル・デ・ラス・カサスとパレンケ間を長距離バス等にて移動する場合、オコシンゴとパレンケ間の街道上において夜間強盗等一般犯罪が発生するおそれがあります。

3.つきましては、チアパス州(セルバ地域(西部、グアテマラ国境付近)及びオコシンゴとパレンケ間の街道)(別添地図参照)に対する「注意喚起」を継続しますので、同地域への渡航を検討される際には、上記情勢及び下記事項に十分注意して下さい。さらに、外務省、在メキシコ日本国大使館、現地関係機関等より最新の情報を入手するよう努めて下さい。

4.(1)夜行バスで移動中の日本人旅行者が強盗団に襲われるという事件も発生していますので、長距離バス等による夜間の移動は極力避けて下さい。(2)先住民の村を訪問する場合は、撮影が禁止されている村がありますので、必ず訪問先の注意事項を厳守し、また、単独では行動せず、グループで行動するよう努めて下さい。

○外務省領事移住部邦人保護課
東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)5142
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
  電話:(外務省代表)03-3580-3311 (内線)2901
○外務省海外安全ホームページ:http://www.mofa.go.jp/pubanzen/
○在メキシコ日本国大使館 :Paseo de la Reforma No.395, Col.
             Cuauhtemoc, 06500 Mexico, D.F., Mexico
                      TEL:(52-55)5211-0028


2001.12.10号

作家フアン・ホセ・アレオラ氏が死去

メキシコ現代文学を代表する作家の一人、フアン・ホセ・アレオラ氏が3日、脳水腫により亡くなった。享年83歳。同氏は1918年ハリスコ州生まれ。小学校を数年で中退した後、独学で物書きを覚える。小説の他に、劇作家、ジャーナリストとしても活躍。代表作は「Confabulario」「La Feria」「Varia invencion」など。(Mexico, D.F., Reforma紙, 04/12/2001)

メキシコの学力、世界最低レベル

 経済協力開発機構(OECD)が加盟国を中心に32か国の15歳(義務教育が修了する年齢)の男女生徒約26万5000人を対象に昨年実施した国際学習到達度調査(略称PISA、副題「生きるための知識と技能」)の結果が4日公表された。覚えた知識や技能を実生活の上でどれだけ生かせるのか、その力を見ようという初の国際調査で、メキシコは読解力、数学的応用力、科学的応用力の3分野でいずれもブラジルに次いで最下位から2番目となった。(Mexico, D.F., Reforma紙, 04/12/2001)

(調査対象国全体の平均得点を500点に置き換えて各国の得点を計算し直した結果)
1位の国
日本
メキシコ
読解力
フィンランド(546点)
8位(522点)
31位(422点)
数学的応用力
日本(557点)
---
31位 (387点)
科学的応用力
韓国(552点)
2位(550点)
31位 (422点)

犯罪被害、4人に1人が警察へ届け出ー世論調査

レフォルマ紙が首都圏住民を対象に実施した世論調査で、「最近の3ヶ月間に犯罪被害を受けたことがあるか」との質問に22%が「ある」と答えた。このうち、24%が「警察に届け出を行うに値する重大な犯罪だった」、39%が「深刻だったが、警察への届け出は行わなかった」、35%が「警察に届け出するほど重大犯罪ではなかった」と答えている。ロペスD.F.知事が「犯罪発生率は94年の水準まで低下している」発言したことに対しては、71%が否定的だ。また、64%が最近3カ月で犯罪が増加しているとの見方を示しており、首都の最重要問題についても80%が治安を挙げ、失業(5%)、政府汚職(3%)、貧困(2%)を大きく上回った。調査は12月1日、首都D.F.在住の男女599人を対象に電話アンケート方式で実施された。(Mexico, D.F., Reforma紙)

フォックス大統領への評価は10段階で6.6-世論調査

レフォルマ紙の世論調査によると、就任1年目を迎えたフォックス大統領への評価は10段階で6.6となった。これは、8月調査を3ポイント、2月の調査を9ポイント下回っている。同大統領が就任して1年で国が良くなったかという質問に対しては「変わらない」53%、「良くなった」36%、「悪くなった」9%であった。調査は11月16-18日、全国の成人男女1200人を対象に訪問アンケート方式で行われた。(Mexico, D.F., Reforma紙, 03/12/2001)


2001.12.03号

首都の地下鉄、バス料金引き上げー来年1月から2ペソに

 メキシコ首都D.F.のロペス知事は26日、都内の公共交通機関(地下鉄、バスなど)の料金を来年1月1日より現行の1.5ペソから2.0ペソに値上げすると発表した。都が24-25日に実施した料金値上げに関する電話によるアンケート調査の結果、参加したのは選挙民の1%にも満たない4万7839人だったが、58%が値上げに
賛成した。(Mexico, D.F., Grupo Reforma, 27/11/2001)

メキシコ人は働き者?ーコンドーム会社調査
セックスシンボルは"Alejandro Fernandez"と"Salma Hayeck"

 英大手コンドーム・メーカー大手のデュレックス(DUREX)による性生活に関する調査で、情熱的なラテンのイメージとは裏腹にメキシコ人の「最も好きな余暇の活動」は「仕事」21%、「スポーツ」20%に対し、「セックス」は僅か6%にとどまった。ちなみに米国では33%が「セックス」を最も好きな余暇の活動だと答えている。
 デュレックスは今年5月、28カ国で16-55歳の男女計1万8500人を対象に面接調査を行った。その結果、1年間のセックスの回数は28カ国平均で97回。米国が最多の124回に対し、メキシコは世界平均を下回る93回。また「生涯のうち関係した異性の数」は28カ国平均7.7人に対し、メキシコは4人。最多はこれまた米国の14.3人だった。
 エイズ関連では、メキシコ人の48%が感染について懸念を示しているものの、47%が予防措置を全く講じていないと回答している。
 更にこの調査では、メキシコ男性が最もセクシーだと感じるメキシコ人女性についても統計をとっており、サルマ・ハエック(28%)、タリア(24%)、パトリシア・ナビダッド(11%)が上位につけた。同様にメキシコ人女性は「寝てみたいメキシコ人男性」でアレハンドロ・フェルナンデス(28%)、ルイス・ミゲル(14%)、マウリシオ・イスラス(12%)を選んでいる。(Mexico, D.F., Grupo Reforma, 28/11/2001) 参考サイト:http://www.durex.com/

エイズ感染者数は今年3100人増加

メキシコ国立エイズ予防対策センター(CENSIDA)は26日、今年1年間に同国で新たに3100人がエイズに感染したと発表。メキシコのエイズ感染者数は累計5万713人。このうち3万人はすでに死亡している。エイズの拡大スピードは中南米で23位、世界で94位と比較的遅いものの、25-34歳の若年層で死亡原因の4位となるなど、深刻な問題となっている。国連エイズ合同計画(UNAIDS)の年次報告によると、今年1年間でのエイズによる死者は300万人、新たな感染者は500万人と推計され、世界中のエイズ患者の数は年末に4000万人を超えると見られている。(Mexico, D.F., Reuters 28/11/2001)

低い犯罪解決率

メキシコ首都D.F.のロペス知事が就任した昨年12月5日から今年7月末までの8ヶ月間に当局に告発された犯罪件数は18万5,917件。このうち刑罰が決定しているのは10.88%のみで、残りの63.35%については捜査が中断。(Mexico, D.F., Reuters 26/11/2001)

サッカー:W杯組み合わせ決定、メキシコはG組でイタリア、クロアチア、エクアドルと対戦

2002年FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ(W杯)の1次リーグ(5/31〜6/14)組み合わせ抽選会が1日、韓国・釜山で行なわれ、メキシコはイタリア、クロアチア、エクアドルと同じG組で戦うことが決まった。惜しくも日本のいるH組には入らなかったが、開催地が日本となったこと、強豪イタリアと同組であることなどから、メキシコへの注目も高まりそうだ。ちなみに決勝トーナメント(6/15〜6/30)に進出できるのは各組の上位2チーム。今のところ、G組では初出場のエクアドルと、北米カリブ地区予選で低迷したメキシコに対する評価が低く、巷ではイタリア(過去3回のW杯優勝経験)、クロアチア(前回フランス大会で第3位)が決勝T進出との見方が強い。メキシコのハビエル・アギレ監督は、「最初の2試合で決勝進出に必要な勝ち点を獲得して、イタリア戦に臨みたい。」と語っている。

メキシコの試合日程
日付 対戦国 開催地 キックオフ
6月3日 クロアチア 新潟 15:30
6月9日 エクアドル 宮城 15:30
6月13日 イタリア 大分 20:30

TV番組の嗜好調査

レフォルマ紙は11月7-8日、首都圏在住の男女600人(18歳以上)に電話アンケートを実施、TV番組の嗜好調査を行った。

ニュース番組でお気に入りのチャンネル
(36%)、13(33%)、40(12%)、4(4%)、7(4%)、11(4%)、その他(2%)、なし(2%)、分からない(3%)

●司会者の好感度(%)

<ニュース番組>
<スポーツ番組>
<娯楽芸能番組>
1. Javier Alatorre (82)
2. Joaquin Lopez Doriga (83)
3. Lolita Ayala (80)
4. Rosa Maria de Castro (72)
5. Pablo Latapi (71)
6. Lilly Tellez (70)
7. Jorge Berry (67)
8. Ana Maria Lomeli (66)

9. Adela Micha (62)
10. Brozo (60)
11. Ramon Fregoso (59)
12. Javier Solorzano (54)
13. Lourdes Ramos (52)

14. Leonardo Kourchenko (52)
15. Carmen Aristegui (48)
16. Jose Cardenas (43)
17. Alejandro Cacho (32)

1. Jose Ramon Fernandez (68)
2. Javier Alarcon (69)
3. Raul Orvananos (67)

4. David Faitelson (54)
1. Marco Antonio Regil (70)
2. Adal Ramones (64)
3. Jorge Ortiz De Pinedo (63)
4. Omar Fierro (62)
5. Alan Tacher (58)
6. Alfredo Adame (58)
7. Paty Chapoy (58)
8. Anette Michel (57)
9. Laura Flores (57)
10. Maxine Woodside (46)
11. Adriana Riveramelo (44)
12. Juan Jose Origel (44)
13. Daniel Bisogno (42)
14. Facundo (34)

●2大テレノベラ対決

" Lo que callamos las mujeres "---- 31%
" Mujer casos de la vida real " ---- 29%
どちらも好きでない----------- 24%
どちらとも好き-------------- 11%
分からない----------------- 5%


野生トウモロコシから遺伝子組み換えDNA検出

米カリフォルニア大バークレー校の研究チームは、英科学誌「ネイチャー」最新号で、メキシコの野生のトウモロコシから遺伝子組み換え(GM)トウモロコシに特有のDNA組成が検出されたと発表した。メキシコの科学者らは10月に、同様の研究結果を発表しているが、詳細が発表されるのは今回が初めて。
 研究者らによると、どのように野生トウモロコシにGMトウモロコシのDNA組成が移ったのか不明。農業専門家によると、トウモロコシの花粉は重く、風に運ばれることはないという。
 同校のチャペラ助教授は「これは極めて深刻なことだ。われわれがサンプルを採取した地域はさまざまな種類の野生トウモロコシ自生地として知られており、厳密に保護される必要があるからだ」と指摘している。(ロンドン 11月28日 ロイターES=時事)