■ 経済ニュース ■

2002.05.28号

メキシコは米国にとって第一の原油供給国

商務省の発表によると、メキシコは今年の第一四半期、米国に対して第一の原油供給国となった。米国にとっての伝統的供給国、サウジアラビアとベネズエラを抜いた。CNI en linea (may 20, 2002)

ペソ安がインフレ目標を危険にさらすことはない、とアナリスト

ペソがドルに対して4パーセント弱体化しても、現在の水準であればメキシコ中央銀行が発表しているインフレ目標を危険にさらすことにはならないだろう、と金融アナリストらが分析した。イクセ・グルポ・フィナンシエロの推定では、ドルに対するペソの動きはインフレ危機につながることはない。アナリストらの説明によると、為替相場に影響を受ける国内の物価の大部分は一年を通じて決定され、市場で決まる部分より高くなる。そのため、4-5月のようなペソ安の時期は、最終的な相対費用には大きな影響を及ぼすことはない。また、ペソ安は逆に石油など輸出産業の収入増加をもたらしてもいる。Notimex (may 23, 2002)


2002.05.21号

世銀がメキシコへの50億ドル融資計画を承認

世界銀行は、2003年から2005年の間に50億ドルの融資を含む支援計画をメキシコに与えることを承認した。世銀は、メキシコ「支援戦略」は、銀行の執行部がメキシコには今後貧困を大きく減少させる可能性を持っている国と認めたために与えられることになった、としている。「メキシコにおける民主主義の徹底やマクロ経済の安定はこの3年間めざましい進展があった」と評価している。La Jornada, (may 17, 2002)

10月のAPECで協議=FTA締結問題−日本とメキシコ(転載記事)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020515-00000546-jij-int

経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会に出席するためパリを訪れている平沼赳夫経済産業相は15日、メキシコのデルベス経済相と会談し、自由貿易協定(FTA)実現に向けて、10月下旬にメキシコで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の場で政府間交渉に入るかどうかについて協議することで合意した。
 日本は今年1月にシンガポールとFTAを結んでおり、メキシコとの間で実現すれば日本にとって2例目のFTAとなる。(時事通信)[5月15日]


2002.05.14号

メキシコは世界18位の自動車生産国に

メキシコは世界の自動車生産の3.3パーセントを担っており、自動車生産に置いては世界18位となった。イタリア貿易機構のメキシコ支部が作成した報告書によると、メキシコは北米の自動車総生産の11パーセントを占める。この調査報告は、トリノで開かれたメキシコ投資セミナーで提出されたが、これによると、自動車と自動車部品の生産はメキシコの国内総生産の2.8パーセントを占め、また製造業の14パーセントを占める。CNI en Linea (2002/05/13)

メキシコ財務行政機構(IMEF)、新たな予算削減を予測

メキシコ財務行政機構(IMEF)は、30億から35億ペソの間で再び予算削減が行われる必要があるだろうと予測している。今年の税制改革で得られる財政収入が過大に見積もられていた恐れがあるためだ。
IMEFの幹部らは、議会が構造改革を承認しなければ、メキシコ経済はフォックス大統領が公約として掲げたような7パーセントの成長率を達成するkと派できず、せいぜい3-4パーセントにとどまるだろうと推測している。

メキシコの石油価格最高値更新

5月10日メキシコの石油輸出価格は1バレルあたり24.03ドルとなり、2000年12月以来の最高値となった。パレスチナに対するイスラエルの報復攻撃が予測されたことから、1バレル24ドルの心理的境界線を越える結果となった。Reforma, (may 10, 2002)

ホテルの利用率はいまだ2001年を6.39パーセント下回る

観光省は観光部門は今年の下半期には回復するだろうと予測しているものの、ホテルの部屋の埋まり具合はまだ以前の水準まで回復しておらず、2001年の第一四半期と比べて6.39パーセント下回っている。一方米国では、去年の同時期に比べて5パーセント少ない利用率となっている。
観光省の予測によれば、今年下半期には観光部門は再活性化することになっており、しかも昨年9月の米国同時多発テロ事件前のような急成長を再び実現すると信じられていた。メキシコへは米国からの観光客が大半を占めるため、米国でも観光業界が回復し切れていないことから、この影響でメキシコの観光業界の回復も遅れているという考え方もある。La Jornada  (may 13, 2002)


2002.05.07号

メキシコ経済とメキシコペソの強さを財務大臣が保証

米国内務省内で行われた米州会議の第32回会議に出席したヒル・ディアス財務大臣は、メキシコ経済の現在の展望は去年より良くなっており、「米国経済が回復すればメキシコ経済も回復するだろう」と楽観的な見方を示した。ここ数日メキシコペソは対ドルレートが悪化しているが、為替の自由変動制は安定しており、現在のところ通貨政策を変更する予定はないと述べた。メキシコペソの対ドルレートは、5月6日売りが9.57ペソ、買いが9.32ペソとなっている。Proceso, Notimex, 2001/05/06

財政収入、予想を上回る減少

2002年第一四半期の財政収入の減少は、連邦政府の予想を大きく上回り、先月財務省が予想したより多い25億8300万ペソの減少となった。
実質収入は予想されていた170億ペソより少ない195億8300万ペソだった。
減少の理由について当局は、税収が144億4300万ペソ、石油による収入が109億100万ペソ、いくつかの公共機関の収入が3億3300万ペソ減ったためであると発表している。Reforma (may 4, 2002)