■ 最新音楽ニュース ■

2002.06.25号

ルセロがメキシコでプラシド・ドミンゴとコンサート共演!

ポップス、ランチェーラともに数多くのヒット曲を擁する人気歌手で女優のルセロが、今年の10月にイタリアの大物オペラ歌手、プラシド・ドミンゴとコンサートを行うことが明らかになった。舞台となるのは1万人収容のアウディトリオ・ナショナル(メキシコシティ)。
ルセロ曰く、「コンサート実現の可能性は99%。もし彼の都合が悪ければ、日程を変えるわ」
とのこと。今年、新米ママとなったルセロは、最新アルバムで我が子への愛を歌っている。

チリのロック3人組ラ・レイが8月にメキシコ公演

MTVアンプラグド・アルバムがスペイン語圏で大ヒットとなったチリ出身のロック・バンド、ラ・レイが2年ぶりにメキシコシティのアウディトリオ・ナショナルでコンサートを行う。公演予定日は8月29日で、今月21日からチケット発売となる。今やカリスマ的人気を誇る彼らだけに売り切れは必至だ。

サルサ界の女王、セリア・クルスの願いは「ステージで息を引き取ること」

メキシコ北部の都市レイノサで開かれた“2002年ミス国際観光”コンテストに、キューバを、そしてサルサ界を代表する名シンガー、セリア・クルスが特別ゲスト出演。お得意の“セリア節”と親しみやすいキャラクターで観客を魅了した。翌日行われた記者会見では、長きにわたる歌手人生を振り返り、「ヒット曲に恵まれてきたのは神様の祝福があったからこそ。だから縁起を担ぐようなことはやめたわ。デビュー当時はいつも白い衣装を着ていた。白が好きだったというのもあるけど、いつも良い結果をもたらしてくれたから。公演前には必ずコーヒーを飲むのだけれど、ある時、衣装にごぼしてしまったの。仕方ないから赤い服に着替えて、それ以来“白い服”とはサヨナラしたの」と語る一方で、「今もなお大衆に受け入れられているのは、自分自身とうまく付き合えているからね」とコメント。現在、最新アルバムを製作中で、11月2日、3日にはメキシコシティのアウディトリオ・ナショナルで公演を予定している。引退については一度も考えたことがなく、「出来ることなら愛するステージで息を引きとりたい」とファンには嬉しい“生涯現役歌手”宣言まで飛び出した。


2002.06.18号

アレハンドロ・フェルナンデスが9月にアルバム発売

ランチェーラ界のプリンス、アレハンドロ・フェルナンデスが、来る9月にニューアルバムをリリースする。ラテングラミー賞の常連、エミリオ・エステファンのプロデュースで、バラード・アルバムを2枚発表しているアレハンドロだが、本人曰く、今回は“100%メキシコ音楽”。庶民のダンス・タイムに欠かせないテーニョ音楽の重鎮的バンド、ロス・ティグレス・デル・ノルテのメロディメーカーも楽曲提供をしているそうで、メキシコ色の強い一枚が期待できそうだ。年末には、父親のビセンテと共にメキシコの主要都市8ヶ所をはじめ、アメリカ合衆国、中南米諸国で公演を行う予定。撮影延期となっている初主演映画『サパタ』については、未だ再開の目処は立っていないものの、演技の勉強は続けており、「撮影が始まるまでヒゲは伸ばさない」と語っている。

最新アルバムでネックが同胞ラウラ・パウシーニとデュエット

1997年に発表したシングル曲「Laura no esta」(ラウラはいない)の大ヒットで一躍スペイン語圏を制したイタリア人シンガー、ネック(30)が最新アルバム『Las cosas que defendere』(僕が守るもの)をリリース。同アルバムには“イタリア・ポップス界の歌姫”ラウラ・パウシーニとのデュエット曲が収録されている。ラウラ・パウシーニの元マネージャーであり、現在はネックを担当しているアルフレド・セルティ氏の発案らしいが、「ラウラは妹みたいな存在。僕たちはとても仲がいいし、お互いを認め合っている。今回のレコーディングはふたりにとって最高の共同作業だね」と出来上がりに満足気。なお、プロモーションのために来月メキシコ入りを予定している。

新生フェイの新しいマネージャーは超大物

3年ぶりの新作アルバム『Vertigo』を引っさげて、芸能界復帰を遂げたFey。元男性アイドルグループ、マグネトのメンバーであり、数年前から私生活でも良きパートナーのマウリシオがデビュー以来8年間マネージャーを務めていたが、この度、プリンスやサーベージ・ガーデンのマネージャーだったレベッカ・モストー嬢にバトンタッチ。現在、携帯電話の大手メーカー、セルラー社のコマーシャルに出演中の彼女、心機一転、米国進出も視野に入れた挑戦が始まる。

ブリトニー・スピアーズのメキシコ追加公演が決定

7月27日にメキシコシティのForo Sol で予定されている米国ポップス界のスーパー・アイドル、ブリトニー・スピアーズの野外公演チケット5万2千枚が完売。詳細は明らかにされていないが、追加公演は確実の模様。


2002.06.11号

マナの新作がついに完成!

グアダラハラ出身のロックバンド、マナがロスアンゼルスで最新アルバムのレコーディングを終えた。スタジオ録音としては7枚目にあたり、全作『Suenos Liquidos』(液体状の夢)の発表から実に5年ぶりとなる。タイトルは『Revolucion de amor』(愛のレボリューション)。所属レコード会社ワーナー・ミュージックによると、第一弾シングルが7月初めにラジオでオンエアーされ、アルバムの発売は8月を予定。なお、同アルバムには、前回の共演でグラミー賞に輝いた同胞ギタリスト、カルロス・サンタナ、パナマの大ベテラン、ルベン・ブラデスがゲスト参加している。

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブがメキシコシティで無料ライブ!

先月22日にメキシコシティのアウディトリオ・ナショナルで、約4年ぶりの再結成を果たしたキューバのご長老バンド“ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ”が、先週の日曜日(6/2)に同市内の革命記念塔で無料ライブを行った。政府による世界環境デーの記念イベントのひとつで、7千人以上の聴衆が夜空の下で大ベテランたちの円熟したステージを楽しんだ。最も注目を浴びたのは紅一点のオマーラ・ポルトゥオンド。最長老メンバーのコンパイ・セグンドはスケジュールの都合でメキシコ入りできなかった。途中、今は亡きメンバー、マヌエル“プンティージャ”リセアに敬意を表して演奏が捧げられ、アンコール曲にはメキシコとキューバ両国の定番ソング『Besame Mucho』『Guantanamera』の2曲を持ってくるというニクイ演出。会場には、依然として雲行きの怪しい(?)両国大統領の関係を吹き飛ばすかのような友好ムードが漂っていたとか。

チャヤンがハリウッド映画出演に意欲

現在メキシコ公演中のプエルトリコ人シンガー、チャヤンが俳優業への情熱を語った。ミシェル・ファイファー、ショーン・コネリー、ロバート・デニーロ、ハリソン・フォードらお気に入りスターの名前を挙げ、近い将来スクリーンで共演できたら…と告白。チャヤンは小さい頃から演技を学んでおり、母国では12歳で映画、16歳でドラマへの初出演を遂げている言わば“ベテラン俳優”。1998年にバネッサ・ウィリアムズと共演した『ダンス・ウィズ・ミー』でハリウッド進出も果たし、最近では、米国の人気ドラマ『アリー・マイ・ラブ』にゲスト出演したり、アルゼンチンのドラマ『Provocame』で主役を演じたりと、俳優業でも実績を重ねてきた。当面は今年3月にリリースされたベスト・アルバム『Grandes Extos』のプロモーションに専念するようだが、近い将来ハリウッドの大物との共演が実現するかも!? 


2002.06.04号

チャヤンがメキシコに到着

プエルトリコ人シンガー、チャヤンが5月30日(木)の朝、メキシコのトルーカ国際空港に到着。すぐさま車でメキシコシティに移動し、ポランコ地区の高級ホテルで記者会見を開いた。チャヤンが同国を訪れるのは2年ぶり。最新アルバム『Grandes Extos』(新曲3曲を含むベスト盤)を引っさげ、ケレタロ(5/31)、グアダラハラ(6/1)、アグアスカリエンテス(6/5)、モンテレイ(6/7)、サンルイス・ポトシ(6/9)と地方を巡った後、メキシコシティのアウディトリオ・ナショナルで4days公演(6/13〜16)を行う。記者会見では、今後の目標のひとつとして、近い将来、英語アルバムの制作を考えていることを明かし、「リッキー・マーティン、タリア、ジェニファー・ロペスとデュエットできたら嬉しい。3人とも僕の尊敬するアーティストなんだ。いつか実現したいね」と抱負を語った。

ハワレスの演奏にコロンビアの若者が熱狂

去る29日の晩、メキシコの人気ロックバンド、ハワレスがボコタ(コロンビア)市内の闘牛場でコンサートを行った。民放City TVの音楽番組『Mucha Musica』の3周年記念イベントにメイン・ゲストとして招かれたもので、8千人もの若者が大雨に打たれながら、演奏に酔いしれた。なお、ハワレスは9月に米国公演を控えており、元The Smithの“顔”モリッシーとの共演が予定されている。

人気ラジオ局の無料イベントにダフ屋が登場

開局2周年を記念して、メキシコの人気ラジオ局EXAがメキシコシティのアウディトリオ・ナショナルで3日間にわたるイベントを開催。最新アルバムをリリースしたばかりのフェロモン系シンガー、タリア(メキシコ)、MTVアンプラグド・アルバムが大ヒットとなったロックバンド、ラ・レイ(チリ)、男女混合7人組のOV7、少年アイドル・グループ、UFF(ベネズエラ)、“ポップス界の巨匠”アレックス・シンテックス(メキシコ)、ドラマで活躍した後、ランチェーラ界の人気者となったパブロ・モンテロ(メキシコ)ら豪華ゲストを拝めるとあって大勢の若者が詰めかけた。チケットは番組を通して配布されたにもかかわらず、会場の外には数人のダフ屋が出没。座席に応じて100ペソから450ペソの値段で売られていた。