政治ニュース

■　政治ニュース　■

2002.06.25号

フォックス大統領の母親が国民に忍耐を訴えかけ

フォックス大統領の母親が国民に対し、息子の改革公約を辛抱強く見守るよう訴えかけた。地元の新聞が報じた。
メルセデス・ケサダさんはグアナファト州サンクリストバルの教会を出てきたところで、「私たちはみな、ビセンテが公約した抜本的変化が起きるまで忍耐強く待たなければならない、なぜなら必ず変化は訪れるからです」と述べた。Reuters (jun 24, 2002)

フォックス大統領がウルグアイ訪問の承認を議会に申請

来月南米を訪問することになっているフォックス大統領は、ウルグアイ大統領と会談するためウルグアイも訪問先として認めるよう、議会に申請した。フォックス大統領は7月2日から3日はブラジル、4日から5日はアルゼンチンを訪問し、アルゼンチンではメルコスールの首脳会議に出席する。メキシコ大統領は外国を訪問するさい、全ての訪問国について議会の承認を得ることを法律によって義務づけられている。コノスール訪問は議会承認済みだったが、ウルグアイは含まれていなかった。フォックス大統領は今年5月に上院によって米国・カナダ訪問を却下されてから、議会による大統領の外遊承認の制度を廃止する提案をしていた。Notimex (jun 20, 2002)

フォックスへの評価が低下

世論・公的イメージに関する総合連盟が実施したメキシコ大統領府全国調査によると、今年5月の最終週の段階でメキシコ人の半数が国は行き詰まっているまたは2000年より悪い状態にある、と答え、フォックス大統領への評価は6.4パーセントで、セディージョ前大統領より低くなった。
「ミレニオ」誌に発表されたデータによると、10人中7人が「国は統制不能の状態に陥っている」と考えており、34パーセントだけがフォックス大統領に問題解決能力があると認めている。また、調査対象になった人々は政権の最大の欠点は公約を実現していないことにあり、いいわけが多すぎることを挙げた。CNI en linea (jun 17, 2002)

2002.06.18号

フォックス大統領、Pronafide発表-構造改革実現を強く主張

フォックス大統領は「フォックスはあなたとともに」という定期ラジオ番組で、メキシコの経済回復が「進みつつある」とはいえ、より大きな経済成長と、問題解決のほうへ資源をまわすためのメカニズムが必要で、それには構造改革を実現する必要がある、と主張した。
同番組内で最近提出されたばかりの「2002-2006年開発資金国家計画(Pronafide)」に言及し、フォックス政権にとって非常に野心的で決意の固い、人間の顔を持った経済を実現するためのプロジェクトのひとつであり、すべてのメキシコ国民にチャンスを与えることのできるものであると述べた。Pronafideは国家開発計画かかげる目的を支え十分な資金を調達できるようにするための必要条件を整えることを目的としている。同計画の基本的戦略は「国内貯蓄の促進と安定化を通じて投資を促進し、投資により成長と雇用を促進し、それによって景気の好循環を回復する」ことであると説明した。Notimex (jun 15, 2002)

UNAM学生らが６月１０日事件追悼行進

メキシコ国立自治大学（UNAM）の学生は6月10日午後、東西に延びるメヒコ-タクバ街道を封鎖し、1971年6月10日の事件を追悼する行進を行った。CNI en Linea (jun 10, 2002)

1971年6月10日虐殺事件の責任問題でPRDがエチェベリア元大統領を告訴

1968年10月2日の「トラテロルコ事件」における虐殺の責任追求も照準に入れて、PRDはエチェベリア元大統領を1971年6月10日の学生虐殺事件の責任者として告訴した。ロサリオ・ロブレスPRD党首はフォックス大統領に対し、触れてはならないとされてきた人々がからんでいる事件の解明を要求した。
フォックス大統領が「透明性と情報アクセスに関する法」に調印したのを受けてロブレス党首は、フォックス政権はこれまでの政権の高官によって行われてきた犯罪行為を解明していくことになるだろうと述べた。Proceso (jun 11, 2002)

2002.06.11号

フォックス大統領、情報アクセス法を公布

フォックス大統領は6月10日月曜日、汚職撲滅作戦の一環として、メキシコ国民が政府機関の情報にアクセスできるようにするための法律を公布した。この法律によるとすべての公共機関、政府機関、連邦選挙管理局や国家人権委員会のような自治組織、行政裁判所は、市民の申請に応じて正確かつ迅速に情報を提供する義務を負う。フォックス大統領は法律の調印のさいに「我々は汚職・犯罪の野放し・非効率の源をひとつひとつ絶っていっている」と述べた。この「透明性および情報アクセスに関する法律」では、国家安全保障や治安、財政と経済の安定性などを侵害しないための工夫もされている。法律は12年かけて確定される。Reuters　2002/06/10

スイスがメキシコにラウル・サリーナスに関する調査を委任

スイスは10日月曜日、カルロス・サリーナス元大統領の実弟ラウル・サリーナスのマネーロンダリング疑惑についての調査をメキシコが行うよう依頼した。ただし、スイスの銀行口座に預けられている1億500万ドルは凍結され続ける。ラウル・サリーナスは1995年から、メキシコの刑務所で懲役27年の刑に服している。メキシコでは「できのわるい弟」として知られているラウルは、国内では違法なやりかたでの蓄財を当局が捜査中で、他方スイスではメキシコとコロンビアの麻薬密売人の擁護者とされている。先週金曜日、メキシコのレフォルマ紙はスイスがメキシコに対してスイス国内の銀行にラウル名義で預けられていた1億1400万ドルの預金の保護預かりを依頼したと報じた。政府はこれについて何もコメントしていない。Reuters (jun 10, 2002)

メキシコが国際労働機関(ILO)の理事国に

国際労働機関ILOの国際労働総会では10日月曜日、全会一致でメキシコを理事国の一国として任命した。理事会は各国から28名（労使各14名）で構成される。CNI en linea (jun 10, 2002)

2002.06.04号

メキシコシティの政府機関労働者10万人がストライキ

メキシコシティの政府機関の労働者10万人が28日火曜日から三日間のストライキを開始した。当局によると当初はこれによる大きな混乱は起きていない。連邦特別区政府統一労働組合は福祉部門の労働者の再雇用と祝祭日の特別給与の支払、ボーナスの見直しを求めて月曜日に政府側と交渉を行ったが、合意に至らなかったため労働をストップした。政府は6万人の常時雇用者と3万5千人の一時雇用者を動員して、緊急事態にあたった。ゴミの回収と医療サービスの提供に重点を置いている。組合幹部らはストライキの期間中も、医療部門では8千人の労働者を配置して病院では通常通りの処置を行った。また市民にはゴミを出さないように要請した。CNN en espan~ol (may 28, 2002)

フォックス選挙資金問題-フォックス大統領の弟は選挙運動への資金提供を否定

1999年のフォックス大統領選挙運動に外国からの資金を投入した企業があるとされる問題で、フォックス大統領の弟でありフォックス・ブラザーズ農園の梱包部門長を務めるホセ・ルイス・フォックス・ケサーダ氏は、同農園が選挙運動資金を提供したとの疑惑をきっぱりと否定した。CNI en linea (jun 2, 2002)

	■　政治ニュース　■ 2002.06.25号フォックス大統領の母親が国民に忍耐を訴えかけフォックス大統領の母親が国民に対し、息子の改革公約を辛抱強く見守るよう訴えかけた。地元の新聞が報じた。メルセデス・ケサダさんはグアナファト州サンクリストバルの教会を出てきたところで、「私たちはみな、ビセンテが公約した抜本的変化が起きるまで忍耐強く待たなければならない、なぜなら必ず変化は訪れるからです」と述べた。Reuters (jun 24, 2002) フォックス大統領がウルグアイ訪問の承認を議会に申請来月南米を訪問することになっているフォックス大統領は、ウルグアイ大統領と会談するためウルグアイも訪問先として認めるよう、議会に申請した。フォックス大統領は7月2日から3日はブラジル、4日から5日はアルゼンチンを訪問し、アルゼンチンではメルコスールの首脳会議に出席する。メキシコ大統領は外国を訪問するさい、全ての訪問国について議会の承認を得ることを法律によって義務づけられている。コノスール訪問は議会承認済みだったが、ウルグアイは含まれていなかった。フォックス大統領は今年5月に上院によって米国・カナダ訪問を却下されてから、議会による大統領の外遊承認の制度を廃止する提案をしていた。Notimex (jun 20, 2002) フォックスへの評価が低下世論・公的イメージに関する総合連盟が実施したメキシコ大統領府全国調査によると、今年5月の最終週の段階でメキシコ人の半数が国は行き詰まっているまたは2000年より悪い状態にある、と答え、フォックス大統領への評価は6.4パーセントで、セディージョ前大統領より低くなった。「ミレニオ」誌に発表されたデータによると、10人中7人が「国は統制不能の状態に陥っている」と考えており、34パーセントだけがフォックス大統領に問題解決能力があると認めている。また、調査対象になった人々は政権の最大の欠点は公約を実現していないことにあり、いいわけが多すぎることを挙げた。CNI en linea (jun 17, 2002) 2002.06.18号フォックス大統領、Pronafide発表-構造改革実現を強く主張フォックス大統領は「フォックスはあなたとともに」という定期ラジオ番組で、メキシコの経済回復が「進みつつある」とはいえ、より大きな経済成長と、問題解決のほうへ資源をまわすためのメカニズムが必要で、それには構造改革を実現する必要がある、と主張した。同番組内で最近提出されたばかりの「2002-2006年開発資金国家計画(Pronafide)」に言及し、フォックス政権にとって非常に野心的で決意の固い、人間の顔を持った経済を実現するためのプロジェクトのひとつであり、すべてのメキシコ国民にチャンスを与えることのできるものであると述べた。Pronafideは国家開発計画かかげる目的を支え十分な資金を調達できるようにするための必要条件を整えることを目的としている。同計画の基本的戦略は「国内貯蓄の促進と安定化を通じて投資を促進し、投資により成長と雇用を促進し、それによって景気の好循環を回復する」ことであると説明した。Notimex (jun 15, 2002) UNAM学生らが６月１０日事件追悼行進メキシコ国立自治大学（UNAM）の学生は6月10日午後、東西に延びるメヒコ-タクバ街道を封鎖し、1971年6月10日の事件を追悼する行進を行った。CNI en Linea (jun 10, 2002) 1971年6月10日虐殺事件の責任問題でPRDがエチェベリア元大統領を告訴 1968年10月2日の「トラテロルコ事件」における虐殺の責任追求も照準に入れて、PRDはエチェベリア元大統領を1971年6月10日の学生虐殺事件の責任者として告訴した。ロサリオ・ロブレスPRD党首はフォックス大統領に対し、触れてはならないとされてきた人々がからんでいる事件の解明を要求した。フォックス大統領が「透明性と情報アクセスに関する法」に調印したのを受けてロブレス党首は、フォックス政権はこれまでの政権の高官によって行われてきた犯罪行為を解明していくことになるだろうと述べた。Proceso (jun 11, 2002) 2002.06.11号フォックス大統領、情報アクセス法を公布フォックス大統領は6月10日月曜日、汚職撲滅作戦の一環として、メキシコ国民が政府機関の情報にアクセスできるようにするための法律を公布した。この法律によるとすべての公共機関、政府機関、連邦選挙管理局や国家人権委員会のような自治組織、行政裁判所は、市民の申請に応じて正確かつ迅速に情報を提供する義務を負う。フォックス大統領は法律の調印のさいに「我々は汚職・犯罪の野放し・非効率の源をひとつひとつ絶っていっている」と述べた。この「透明性および情報アクセスに関する法律」では、国家安全保障や治安、財政と経済の安定性などを侵害しないための工夫もされている。法律は12年かけて確定される。Reuters　2002/06/10 スイスがメキシコにラウル・サリーナスに関する調査を委任スイスは10日月曜日、カルロス・サリーナス元大統領の実弟ラウル・サリーナスのマネーロンダリング疑惑についての調査をメキシコが行うよう依頼した。ただし、スイスの銀行口座に預けられている1億500万ドルは凍結され続ける。ラウル・サリーナスは1995年から、メキシコの刑務所で懲役27年の刑に服している。メキシコでは「できのわるい弟」として知られているラウルは、国内では違法なやりかたでの蓄財を当局が捜査中で、他方スイスではメキシコとコロンビアの麻薬密売人の擁護者とされている。先週金曜日、メキシコのレフォルマ紙はスイスがメキシコに対してスイス国内の銀行にラウル名義で預けられていた1億1400万ドルの預金の保護預かりを依頼したと報じた。政府はこれについて何もコメントしていない。Reuters (jun 10, 2002) メキシコが国際労働機関(ILO)の理事国に国際労働機関ILOの国際労働総会では10日月曜日、全会一致でメキシコを理事国の一国として任命した。理事会は各国から28名（労使各14名）で構成される。CNI en linea (jun 10, 2002) 2002.06.04号メキシコシティの政府機関労働者10万人がストライキメキシコシティの政府機関の労働者10万人が28日火曜日から三日間のストライキを開始した。当局によると当初はこれによる大きな混乱は起きていない。連邦特別区政府統一労働組合は福祉部門の労働者の再雇用と祝祭日の特別給与の支払、ボーナスの見直しを求めて月曜日に政府側と交渉を行ったが、合意に至らなかったため労働をストップした。政府は6万人の常時雇用者と3万5千人の一時雇用者を動員して、緊急事態にあたった。ゴミの回収と医療サービスの提供に重点を置いている。組合幹部らはストライキの期間中も、医療部門では8千人の労働者を配置して病院では通常通りの処置を行った。また市民にはゴミを出さないように要請した。CNN en espan~ol (may 28, 2002) フォックス選挙資金問題-フォックス大統領の弟は選挙運動への資金提供を否定 1999年のフォックス大統領選挙運動に外国からの資金を投入した企業があるとされる問題で、フォックス大統領の弟でありフォックス・ブラザーズ農園の梱包部門長を務めるホセ・ルイス・フォックス・ケサーダ氏は、同農園が選挙運動資金を提供したとの疑惑をきっぱりと否定した。CNI en linea (jun 2, 2002)