■社会ニュース■

2002.07.30号

ブランコ選手、息子の誕生日会に遅刻

メキシコを代表するサッカー選手、クアウテモク・ブランコの息子が6歳の誕生日を迎え、誕生日パーティーが開かれた。クラブ・アメリカのフォワード、ブランコ氏は少し沈んだ様子で彼との不仲が伝えられるマリセラ夫人と一人息子のクアウテモク、そしてそのほかの家族、古くからの友人が待つパーティー会場に現れた。彼は一人息子を腕に抱き、大きな包みのプレゼントを渡したが、パーティー中にそれは開けられなかったので中身は不明。ブランコ氏はパーティの間、マリセラ夫人と話したのは少しだけ。マリセラ夫人はずっと招待客の接客を行っていた。ブランコ氏は、ガリレア・モンテイホと不倫現場をカメラに撮られている。( El Universal / 28 de julio 2002 / Mexico )

中米移民186名がメキシコで発見される

メキシコ当局はグアテマラ国境付近の国道を走っていたトラック内から中米出身の移民186名を発見したと発表した。そのうち53名はエルサルバドル人、88名はグアテマラ人、45人はホンジュラス人だった。移民の大部分は米国を目指していたが、移民当局へ引き渡された。AP (jul 27, 2002)

DFのタクシー刷新開始

29日午後に連邦政府・連邦特別区政府・ナシオナル=フィナンシエラのあいだで調印される協定により、メキシコシティでは1991年製およびそれ以前の年式の古いタクシーを4ドアの最新モデルに交換するというプログラムが実施されることになる。第一段階では3000台のタクシーがフォード、クライスラー、シボレー、日産およびフォルクスワーゲンなどの車両で代替される。運転手が新しい車両を購入できるように、ナシオナル=フィナンシエラが一人あたり1万ペソの信用供与を行い、さらに第三者への傷害保険をかけるために2000ペソも与えられる。新しいタクシーは赤と白で、車両の上部のランプは緑(空車)と赤(賃走中)となる。また車両には運転手が細工できない特別なタクシーメーターが設置される。CNI en Linea (2002/07/29)


2002.07.23号

ローマ法王ヨハネ・パウロ世訪墨にあわせてフアン・ディエゴを称える聖歌を準備

メキシコ人テノール歌手、ラモン・バルガスが、7月31日にグアダルーペ聖堂にてローマ法王の司式で行われるミサと式典の中で、フアン・ディエゴ列聖を祝う歌を歌うことになった。歌われる歌は古くからある聖歌を現代風にアレンジしたもので、フアン・ディエゴ自らがアレンジを行った。彼にギャランティーは1センタボも支払われず、ボランティアにて行われる。また、この式典で使われる歌はスペイン語だけではなく各地域の原住民の言葉によっても歌われ、またその地方の踊りも踊られる。聖人と認められたフアン・ディエゴが白人ではなく、メキシコの原住民であることから、このような趣向が考えられた。(El Universal / 21 de julio / Mexico)

空港建設反対運動で逮捕されていた農民をメキシコ政府が釈放

メキシコ政府が35億ドルをかけて行う空港建設プロジェクトに反対する地元農民たちが、逮捕された仲間達の釈放を求めて17人の人質をとってハイウェーを占拠していたが、15日、メキシコ政府が逮捕していた農民を釈放したことから、人質も解放され、占拠されていたハイウェーも2日以内に開放することを農民のリーダーが約束した。農民運動者の釈放により農民の反対運動は少し穏やかになり、政府側も暴力ではなく、話し合いでお互い妥協案を作り出す方向。例えば、政府側から出された提案では空港付近に住む住民のための学校建設、病院建設、新しい仕事の斡旋、そして農業を続けたい者には近郊の農地の斡旋も行うなど。(Mexico Daily / 15 de julio / San Salvador Atenco)

米移民帰化局、広告にメキシコ人スターを起用へ(転載記事)

米移民帰化局(INS)は、米国・メキシコ国境地帯での死亡事故抑止対策の公共広告に、メキシコのテレビ・映画スターを起用すると発表した。他地域で国境警備が強化されたため、ソノラ砂漠経由で米国に入国しようとする移民が増加しているのを受けた措置。INSによると、2002年に米国への越境を図って亡くなった人の数は、22日時点で206人。死因の4割が、熱中症などの症状による。
 公共広告には、イグナシオ・ロペス・タルソらの映画俳優や、映画「赤い薔薇ソースの伝説」のアルフォンソ・アラウ監督が関心を示しているという。広告はメキシコ、米国、中米で放映される予定。INSは、1999年と2000年にも、移民予備軍の抑止対策にメキシコのスターを起用している。(ロイター)[7月23日]


2002.07.16号

中国製海賊版のメキシコ家具がハリスコ州の家具工場に大打撃

以前は海賊版といえば、おもちゃ、靴、アクセサリー、洋服などであったが、ここ最近はメキシコの家具が中国の工場によってコピーされ、米国へ輸出されている。しかも、値段はメキシコ製のものより安い。その影響を受け、家具工場が多くあるハリスコ州(ハリスコ州には約200の家具工場があり、そこで作られる家具の10%が米国へ輸出されている)の家具屋10件が倒産した。このままいけば、メキシコの家具業界が大打撃を受ける危険がある。メキシコでは知的財産保護について整備されておらず、今後のメキシコ政府の援助が必要である。(El universal / 13 julio 2002 / Guadalajara, Jalisco)

空港建設に反対する農民、人質をとって国に反抗

サン・サルバドール・アテンコに空港を建設する予定が進められている中、空港建設に反対する地元農民達が警官や検事を人質にとって反対運動を続けている。反対運動を行っているのは約1000人の地元農民でスキーマスクをかぶり、12人の人質をガソリンタンクの前に座らせている。リーダーは地元農民のダビ・パハロ。木曜日に反対運動が行われたとき、農民側は12人以上が負傷し、15人が逮捕された。パハロ氏は彼らの保釈を要求しており、それが聞き入れられれば、12人の人質を解放すると要求している。
現在メキシコシティにある空港はメキシコ市の東部分に位置し、拡大するのは難しい状況にあるが、現在、1レーンしか使用できない。そのため、フォックス大統領は6レーンが使用できる空港をサン・サルバドール・アテンコに建設するプロジェクトを進めている。
今回のこの反対運動により、金曜日はメキシコシティに道路渋滞を引き起こした。(Mexico Daily / 13 julio / Mexico)


2002.07.09号

学校に通う子供達の夏休み始まる

学校、中学校の夏休みが本日(7月6日)から始まった。次の学期は8月19日(月)からで、子供達は約1ヶ月の休暇に入る。休暇に入る児童数は就学前教育を受けている3,465,608人、小学校教育を受けている14,792,528人、中学校教育を受けている5,349,659人。教育省は、学期の始前の14日・15日・16日に教育者のための教育法に関する集会を開く予定。(El Universal / 2002/07/06 / Mexico)

ローマ法王受け入れ態勢着々と進む

メキシコシティは、ローマ法王受け入れ態勢準備期間に入った。メキシコシティは緊急時や市民保護のための指揮系統を一つにまとめて備える予定。例えばローマ法王が病気になったときには特別医療チームに迅速にローマ法王を搬送する経路を確保する。また、各地から集まる信者のためにレストランを開設する予定。ローマ法王訪墨を記念し、ホアン・ディエゴの像が20,000,000個作られるが、これは商業のためではなく、これが今後メキシコの平和の象徴となることが目的である。(El Universal / 2002/07/06 / Mexico)


2002.07.02号

ローマ教皇5回目となる訪墨の公式スケジュール発表

ヨハネ・パウロ二世の訪墨は今回で5回目になるが、7月30日の到着から8月1日午後1時の帰国までの公式スケジュールが発表された。発表されたスケジュールは以下の通り。

7月30日
午後7時30分:メキシコ国際空港到着。ビセンテ・フォックス大統領の出迎え。

7月31日
午前9時45分:グアダルーペ聖堂にてミサ。
午後のスケジュールは未定。
夜はアメリカ中の司教120人と晩餐会はキャンセル。

8月1日
午前10時15分:聖堂でミサ。
午後1時:ローマに向けてメキシコ国際空港から出発。

(El Universal / 18 de junio / Mexico)

メキシコと米国、水条約を締結

6月29日、メキシコとアメリカ合衆国の間で旱魃に見舞われているリオ・グランデ・バレィに水を供給するという水条約が結ばれた。
メキシコは現在、米国に対して15,000,000エーカー分の水の借りがある。1エーカーは326,000ガロンにあたる。
今回の条約の下、90,000エーカーの水が国境の西にあるサン・アントニオファルコン貯水池から貸し出される。返済日などはまだ決まっていない。

(Mexico Daily / 30 de junio / U.S.A)