■社会ニュース■

2002.09.24号

台風「イシドレ」通過に伴いユカタン東部へ住民避難

9月21日の午後4時、激しい雨を降らせる台風「イシドレ」の通過にあたり、ユカタン州政府は約7万人の住民を州東部へ避難するよう、勧告を出した。避難する必要性のあるのはエル・クヨ、シラム・デ・ブラボ、ディジミン、リオ・ラガルトスといった地域。ユカタン・ビーチも対象となった。ユカタン沿岸地域には警報が出され、港は閉鎖される。(El Universal / 21 de septiembre de 2002 / Merida, Yucatan)

麻薬取引犯ロベルト・シルバ・オルテガに懲役10年の判決

麻薬取引の容疑者イスマエル“エル・マヨ”・サンバダ・ガルシアの共犯者リゴベルト・シルバ・オルテガにメキシコ連邦裁判所は懲役10年と罰金1843ペソの判決を下した。オルテガはコカインとマリファナ取引の手引きをしていた。彼らはカリージョ・フエンテス兄弟の麻薬カルテルの構成員だと見られている。(El Universal / 22 de septiembre de 2002 / Ciudad de Mexico)


2002.09.10号

メキシコ選手、フェルナンド・プラタスがトランポリンGRAND PRIX大会でロシア選手を破り金メダル獲得

Grand Prix 2002年大会で、メキシコ人選手、フェルナンド・プラタスが、トランポリン3mクラスで、482.5ポイントを獲得し、ロシアのサウティン選手の479.5ポイント、中国選手のワン選手の474.2ポイントを見事におさえ、金メダルを獲得した。ロシアのサウティン選手は2000年のシドニーオリンピックの金メダル選手である。(El Universal / 7 de septiembre / Mexico)

カトリック教会がインディヘナ(原住民)との話し合いを要求

国家最高裁判所でインディヘナ法に関する判決が下るのを前に、メキシコ国のカトリック教会が、昨日、現地住民に対する人種差別や人種主義を非難し、それを解決するための国内や世界を巻き込んでの会話が必要であると要求した。カトリック教会は、7月に訪墨したヨハネ・パウロ二世がメキシコ原住民の「文化・ものの見方」を支援していることを強調し、ノルベルト・リベラ枢機卿は大切なのは法の改正ではなく、彼らを受け入れることだ、と述べる。「彼らは法が変わったからといって食べていけるわけではない。彼らに必要なのは食べるための仕事や医療だ」と指摘している。(El Universal / 9 de septiembre / Mexico)


2002.09.03号

貧困と教育の関係について

国立高等教育評価委員会(Ceneval)の発表によると、昨年実施した高等教育入学試験を受験した生徒の父親の16%、母親の18%は小学校を卒業しておらず、父親の2%、母親の5%は字が読めなかった。また、同委員会が1994年から2001年にかけて行った調査では、大学に通っている子供がいる家庭の50%以上が月に2000ペソ以下の収入で生活をしていることが分かった。子供の試験の成績は家庭の収入によって違いが見られ、収入の高い家庭の子供の方が試験で高得点をとっており、また、一人っ子、または兄弟の少ない子供の方が、6人や7人の兄弟がいる子供より良い成績を残している。(El Universal / 1 de septiembre 2002 / Mexico)

マラリアを初めとする熱帯病の脅威

汎アメリカ健康組織(OPS)は、デング熱、ニロウィルス、マラリア、などの熱帯病が、自然や人民を脅かしており、年に300,000,000人がそれらの病気に罹り(そのうち1,000,000人は死に至る)、それらの病気を根絶しようとする努力は失敗に終わっている、と明らかにした。マラリア根絶の研究は現時点では失敗に終わっており、全世界で行われていたマラリア根絶運動は1956年に始まったが、今ではもう行われていない。しかしメキシコは、マラリア患者の数が比較的低い国である。OPSは、道路建設、鉱山プロジェクト、森林開発、農業など土を触る機会にマラリアが増加する、と警告している。マラリアにかかったら、早急な治療が必要だ。マラリアに罹って12時間で死亡するケースもあるからだ。マラリア根絶のため、今後は国連や世界開発銀行などの援助が必要だ、とOPSは発表している。(El Universal / 1 de septiembre 2002 / Mexico)