米国生まれのコロンビア人歌手ソラヤが、乳ガンとの3年間に及ぶ闘いの末に発表した復帰第一作目。生と死と真摯に向き合うことで生まれた本アルバムは、彼女にラテングラミーの「最優秀シンガーソングライター・アルバム賞」をもたらした。シングル第一弾としてヒットを飛ばした「Casi」には、「悪夢かしら? 現実のはずがない。絶望で目覚める。信仰を失いかけた。愛を手放しかけた…」と、ガンを告知された当時のやるせない心境が歌われている。 本格復帰後は、歌手業と並行し、乳ガンに対する正しい理解と予防対策の普及キャンペーンに惜しみない情熱を注いでいたソラヤ。2005年に入り、彼女の最高傑作とされる、ファン待望の最新アルバム「エル・オトロ・ラド・デ・ミ」(通算5作目)をリリースするに至るも、ガンが再発し、容態が徐々に悪化。ついにマイアミの病院で入院生活を余儀なくされ、本年5月、勇敢な歌姫は、36歳の若さで帰らぬ人となってしまった(www.soraya.com)。
|